カーライフ[2019.12.02 UP]
軽油の正しい保管方法を解説！容器や期限、使用時の注意点について
グーネット編集チーム大きな自然災害が発生した場合などを想定して、水や食料などの備蓄を用意している方も多いのではないでしょうか。しかし、燃料の備蓄となるとしっかりと対策ができている方はあまり多くはない印象があります。
災害時は食料などとともに、燃料も供給が止まってしまうことが想定されます。そのためガソリンや軽油などの燃料も備蓄しておきたいところですが、ガソリンも軽油も危険物にあたります。保管方法や扱い方を誤ると、大変な事態を招くことにもなりかねません。
そこで今回は、燃焼の中でも軽油を対象として正しい保管方法や取り扱い方法について解説していきます。
この記事の目次
軽油の保管容器と保存期間
グーネット編集チーム軽油に関しては、保管容器によって充填できる容量が制限されていたり、石油連盟が推奨する保存期限などがあります。より安全に保管できるように、それぞれのポイントを確認していきましょう。
軽油の保管容器について
軽油の保管容器は、消防法令によって、素材や形状に由来する強度別に充填できる容量が制限されています。
プラスチック製容器なら30L以下、金属製容器が60L、金属製ドラムは250Lまでとなっています。プラスチック容器による保管は30Lまでと規定されていますが、一般的には消防法令に適合した金属容器での保管が推奨されています。
また、絶対にやってはいけないのが、灯油用ポリタンクによる軽油の保管です。灯油と間違えてストーブに入れてしまうこともあり、非常に危険です。
軽油の保存期間について
石油連盟の推奨する軽油の保管期限はおよそ6ヶ月です。あくまで目安に過ぎませんが、長期保管することで酸化が進み、不完全燃焼などの不具合が生じる可能性がありますので、保管する軽油は定期的に入れ替える必要があります。
また、地域や季節によって異なるグレードの軽油が販売されていることも、忘れてはいけません。軽油の種類によっては冬季に凍結してしまう可能性もあります。いつどこで購入した軽油かを記録しておくことも大切です。
軽油の保管に適した場所とは？
軽油は着火しやすいので、保管する場合はできるだけ火を使う場所から遠ざけるようにしましょう。直射日光の当たらない、倉庫や車庫のような冷暗所が望ましいでしょう。また、臭いが充満しないよう、適度な通気・換気が必要です。
ただし、大量の軽油を保管する場合には条件が変わってきます。消防法令によると、200L以上の軽油を保管する場合には、保管場所は不燃材料による建築物でなければならず、あらかじめ消防局への届け出も必要になります。
さらに、1000L以上の軽油を保管するとなると、消防法の定める基準に適合した耐火構造の場所でなければ認可されません。
保管していた軽油を使うときの注意点
保管していた軽油を取り扱う際には、不用意に開栓せず、十分に周囲を確認しなければなりません。周囲に火元となるようなマッチやライターがないか、または引火しやすいものを置いていないかなど、チェックしておく必要があります。
静電気の発生にも十分注意しましょう。静電気による引火、そして火災というトラブルは多数報告されています。特に冬場は乾燥し、静電気が発生しやすくなっています。市販されている静電気除去グッズを使用したり、あらかじめ放電したりするなどの対策が必要です。
軽油が、衣類や身体に付着した場合にはすみやかに洗い流しましょう。放置しておくと、シミとなり臭いがこびりついてしまいます。うっかり火元に触れて引火するかも知れません。
軽油は引火性の強い液体であり、危険物であるという認識を、常に持つ必要があります。
保管容器も保管場所も消防法令の基準を満たしているからと言って、買いだめしたり、長期間保管したりするのは避けましょう。また、処分する際には産業廃棄物としての扱いになるので、処分する際はお住まいの自治体への問い合わせが必要です。
まとめ
軽油はガソリンに比べ引火性が低いとはいえ、燃えやすく危険です。保管する際には消防法令に適合した保管容器を使用し、適切な場所で保管するようにしましょう。劣化等を考慮し保管目安となる6ヶ月の間に、消費できるだけの量を保管しましょう。
そして、取り扱いに対しての注意を怠ってはいけません。常に危険物を扱っているという認識を忘れず、火元から遠ざけておくこと、静電気の発生にはくれぐれも注意する必要があります。
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December 02, 2019 at 09:57AM
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