Friday, September 25, 2020

船舶、人身事故ゼロ件７、８月七尾海保管内で10年ぶり - 中日新聞

Written by Juriah Siki on 7:18 PM in 保管 with No comments

遊泳客に事故に気を付けるよう呼び掛ける関係者＝８月、七尾市能登島佐波町で

新型コロナの外出自粛影響か

　七尾海上保安部管内で七、八月、船舶、人身事故がともにゼロ件だったことが、海保のまとめ（速報値）で分かった。同時期にいずれの事故も起きなかったのは十年ぶり。海保は、新型コロナウイルスの影響で住民らが外出を控えた影響もあるとみている。

　過去五年間では、人身事故は一、二人、船舶海難事故は一件かゼロ件で推移していた。今年は二〇一〇年以来の共にゼロ。三盃保交通課長は「七尾管内はもともと事故が少ない傾向にあるが、ゼロだったのはいいことだ」と語る。

　コロナ禍の今夏、開設が見送られた海水浴場もある。海保は警察などの関係機関と連携し、監視員が不在となる海への注意喚起に力を入れてきた。三盃課長は「啓発の効果もあった。日々パトロールしているが、この夏は海へ来ている人が例年よりも少なかった。外出自粛ムードの中、海へ出掛けるのを控えた人もいるのだろう」と推測する。

　例年八月中旬以降、クラゲが多く発生するため海に入る人は減る一方、岸では釣りなどを楽しむ人の姿も見られる。涼しくなった九月後半以降は海辺も快適に過ごせる季節になるため、三盃課長は「海水浴に限らず、海では事故の危険が常に隣り合わせ。ボートに乗ったり釣りをしたり、海に近づく際はライフジャケットを着用してほしい」と呼び掛けている。（稲垣達成）

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