女子ゴルフの東京オリンピック代表選考のもととなる最新の世界ランキングが発表され、22歳の畑岡奈紗選手と21歳の稲見萌寧選手の2人が東京オリンピックの出場権を獲得し日本代表に内定しました。
日本とフィリピンの国籍を持つ20歳の笹生選手も世界ランキング8位で出場権を獲得し、フィリピン代表として東京オリンピックに出場する見込みです。
29日発表された最新の世界ランキングでは、畑岡選手が11位、稲見選手が27位となり、日本勢の上位2人に入ったことで東京オリンピックの出場権を獲得して代表に内定しました。
女子ゴルフの「黄金世代」と呼ばれる1998年度生まれの畑岡選手は、アメリカツアーでこれまで3勝を挙げています。
ことしの海外メジャー大会、全米女子オープンでは笹生優花選手とのプレーオフで敗れたものの、海外メジャーで自己最高タイの2位となるなど調子を上げています。
一方の稲見選手は正確なアイアンショットを持ち味に、課題だったパターの改善にも取り組み、ことしの国内ツアーでは5勝を挙げる圧倒的な成績を残しています。
最後まで出場権を争った古江彩佳選手は29位、渋野日向子選手は31位で代表入りはなりませんでした。
日本ゴルフ協会は今後、JOC=日本オリンピック委員会に2人を代表として推薦する手続きを取ることにしています。
一方、日本とフィリピンの国籍を持つ20歳の笹生選手も世界ランキング8位で出場権を獲得し、フィリピン代表として東京オリンピックに出場する見込みです。
畑岡奈紗 アメリカツアーで3勝
17歳だった2016年に女子ゴルファー日本一を決める日本女子オープンを史上初めてアマチュアで制すと2017年の大会も連覇し、国内のメジャー大会ではこれまで4勝を挙げています。
2017年からはアメリカツアーに参戦し、2018年には日本選手として最年少の19歳で初優勝を果たしました。
アメリカツアーでもこれまで3勝しています。
ことしの海外メジャー大会、全米女子オープンでは笹生優花選手とのプレーオフの末、敗れたものの、海外メジャーで自己最高タイとなる2位に入りました。
これまで海外メジャーで2位が2回、3位が1回と、悲願の海外メジャー制覇まであと1歩に迫っています。
稲見萌寧 ことし国内5勝
周囲から「練習の虫」と呼ばれるほど豊富な練習量で磨いた正確なアイアンショットが持ち味の“ショットメーカー”で、チャンスにつける「パーオン率」は国内トップクラスです。
ことしは課題だったパターのフォームを改善して精度を上げ、ウエイトトレーニングやキックボクシングなどで体幹を鍛えながら1日4食の食事で体を作ってきました。
こうした練習の成果もあって、国内ツアーではことしすでに5勝を挙げる圧倒的な成績で世界ランキングを上げ、日本勢の2番手に入って初のオリンピック代表に内定しました。
将来の目標は、国内ツアーで通算30勝をあげた選手に与えられる永久シード権の獲得です。
東京オリンピック期間中の7月29日が誕生日で、8月4日から始まる競技は22歳になって迎えることになります。
笹生優花 全米女子オープンで海外メジャー初制覇
フィリピンで生まれた笹生選手は4歳の時に日本に移住し、東京で育ちました。
8歳で競技を始めるとその後、練習環境を求めて父と2人でフィリピンに戻り多くの国のゴルフ場でプレー経験を積んで正確なショットや巧みなテクニックを身につけてきました。
持ち味は体幹の強さを生かしたドライバーショットで、今シーズンは平均で260ヤードを超える飛距離を記録しています。
日本では去年、19歳でプロデビューし、2戦目でツアー初優勝を果たすと、続く3戦目も勝って連勝し、一躍注目を集める存在となりました。
アメリカツアーでの活躍を目標にしていて、ことしの海外メジャー大会「全米女子オープン」では、畑岡奈紗選手とのプレーオフを制して、海外メジャー初制覇を成し遂げるなど、世界の舞台で活躍を見せています。
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