Thursday, June 10, 2021

戦禍の記憶:戦争体験世代の遺品 家庭での保管に苦慮 - 秋田魁新報

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 家族宛ての軍事郵便やアルバムといった、家庭に眠る戦争体験世代の遺品が散逸の危機に直面している。終戦から75年以上がたち当時を知る家族や親戚が少なくなる中、「捨てるには抵抗があるが、保管も難しい」と、頭を悩ませる遺族もいる。

 ◇  ◇

 潟上市の佐々木加代子さん(70)は昨年10月、たんすの引き出しから古い手紙の束を見つけた。4年前に亡くなった義父の遺品の一つで、複数の手紙がひもでとじられ、3センチほどの厚さがあった。赤字で「軍事郵便」と書かれているものが多く、見慣れた親族の名前の中に、義父の戦死した兄の名前もあった。

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