Saturday, June 12, 2021

阪神大山悠輔「調子とかじゃなく仕事しないと」思いのこもったマー君攻略弾 - プロ野球 - ニッカンスポーツ

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楽天対阪神 4回表阪神2死一塁、右越えに先制2点本塁打を放つ大山。投手田中将(撮影・江口和貴)
楽天対阪神 4回表阪神2死一塁、右越えに先制2点本塁打を放つ大山。投手田中将(撮影・江口和貴)
  • 楽天対阪神 4回表阪神2死一塁、田中は大山に右越え2点本塁打を被弾(撮影・加藤哉)
  • 楽天対阪神 4回表阪神2死一塁、次打者佐藤輝は右越え2点本塁打を放った大山(左)を本塁で出迎える。中央は一塁走者マルテ(撮影・加藤哉)

<日本生命セ・パ交流戦:楽天1-9阪神>◇12日◇楽天生命パーク

阪神大山悠輔内野手(26)が、マー君攻略の口火を切った。4回2死まで打線は楽天田中将に完璧に抑えられたが、マルテが四球で出塁。大山は初対戦の日米179勝右腕の145キロ直球を捉え、右翼席に先制8号を運んだ。チーム初安打が会心の決勝弾になった。

「マルテがああやって出塁してくれたので。後ろにはテル、サンズと長打のあるバッターがそろっている。後ろにつなぐという気持ちでスイングした結果がいいスイングになりました」

ビジターチームが一塁側に陣取る楽天の本拠地。黄色いメガホンで埋まった“ライトスタンド”が、主将の先制弾を待ち構えた。

前打者マルテのカウント2-2からの7球目、外角低めに決まったかに見えた148キロ速球。投げた田中将はベンチに帰りかけた。だが判定はボール。複雑な表情で田中将は仕切り直したが、8球目は大きく外れて四球に。阪神のチャンスが、ポチっと芽吹いた。少ない好機を逃さなかった。 「自分で流れを止めている、というのもあったので、そういった借りというのを返せてよかったです」

背中の張りによる出場選手登録抹消をへて、5月25日のロッテ戦で1軍復帰したが、11日までの交流戦成績は2割2分6厘(62打数14安打)。4日ソフトバンク戦以来の1発だった。佐藤輝との“OSアベック弾”は3度目だが、4、5番の中軸コンビでは初めてだ。

矢野監督は「ちょっとまだね。もっともっと良くなると思うんで。ノッていくものにしてもらいたい」とさらなる量産を願う。大山は「調子が悪い、いいとかじゃなく、そのときの仕事をしないといけない」と引き締めた。好調であろうがなかろうが、責任を果たす。思いのこもった田中将攻略弾だった。【堀まどか】

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