交流戦2週目が終了した。現時点でセの32勝30敗7分と2つの勝ち越しだ。しかしセはじりじりとパに詰め寄られている。 【懐かし写真】若き長谷川と川端のバッティングフォームが超キレイ。青木や和田の健在ぶりも(12枚) もちろん、過去15回の交流戦で14回負け越しているセ・リーグの善戦は特筆に値する。巨人などはまるで短期決戦のように投手をつないで逃げ切りを図るなど、明らかに目の色が変わっている。 対照的にパはソフトバンクに例年の勢いがない。東京五輪のアメリカ大陸予選に出場するためにキューバ勢のモイネロとデスパイネが戦線離脱するなど戦力的に万全でなかったことが大きい。
ラスト3週目はパの本拠地開催となる中で
また「カードの巡りあわせ」もあった。もともとセ・リーグはロードゲームで弱かった。過去3年(2017~19年)の通算では65勝93敗4分、勝率.411、セのホームゲームでは80勝80敗2分と全くの互角だから、セはロードゲームで負けてきたとも言える。 今季の交流戦は、ここまで2週4カードのうち、3カードがセのホームゲームだった。セとしてはここでリードを広げておきたかったところだろう。各カードの勝敗をセの側から見ると、以下の通り。 <第1週> セ・ホームゲーム 9勝5敗2分 パ・ホームゲーム 8勝9敗1分 <第2週> セ・ホームゲーム 8勝5敗4分 セ・ホームゲーム 7勝11敗 第2週の前半まで、セは通算で25勝19敗7分と大きなリードを保っていた。しかし直近のカードでセはホームゲームにもかかわらず4つの負け越し。「貯金」が2つに減ってしまった。 交流戦最終の第3週は、2カードともパのホームゲームだ。これまでの実績で見れば、最終週でパが逆転する可能性が高いと言えよう。 今季は広島の主催ゲームが3試合流れている。この3試合は来週14日から組まれる予定だが、セはこのタイミングまで決着を持ち越したいところだ。交流戦のセ・リーグは今週、正念場を迎える。
先週は和田毅、青木宣親が好成績だった
<6月1日から6日の両リーグ、投打の好成績選手> 〇パ・リーグ 打撃 RCは打撃の総合指標 鈴木大地(楽)26打12安1本4点 率.462 RC8.20 森友哉(西)23打10安2本3点 率.435 RC7.59 島内宏明(楽)22打10安1本8点 率.455 RC7.52 福田周平(オ)19打10安3点1盗 率.526 RC7.32 小深田大翔(楽)29打12安1本3点1盗 率.414 RC7.24 5連勝中の楽天打線が好調。鈴木大地は2二塁打1本塁打に加え4四球、島内は2二塁打1三塁打2本塁打、8打点はリーグ最多である。岡島豪郎はリーグ最多の3本塁打を放った。オリックスの福田は10安打に加えて6四球、日本ハムの五十幡亮汰は最多の2盗塁。 なお、めったに三振しなかったオリックスの吉田正尚だが、今週は4三振を喫し、通算12三振となった。 投手 PRはリーグ防御率による総合指標 和田毅(ソ)1登1勝 7回 率0.00 PR3.14 増井浩俊(オ)1登1勝 6回 率0.00 PR2.69 伊藤大海(日)1登1勝 7回 率1.29 PR2.14 山本由伸(オ)1登1勝 7回 率1.29 PR2.138 武田翔太(ソ)1登 6.2回 率1.35 PR1.99 ソフトバンクは40歳の和田毅が7回零封の好投。戦力が整わない中で救世主的な活躍だ。 オリックスは昨年途中に救援から先発に転向した増井が6回零封、エース山本由伸が7回自責点1でゲームを作った。日本ハムのルーキー伊藤大海は巨人戦で7回零封だった。 救援ではオリックスの平野佳寿が2セーブ、ヒギンスが4ホールドと「勝利の方程式」ができつつある。
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