東京五輪・パラリンピック組織委員会などは15日、大会での新型コロナ対策の規則集「プレーブック」第3版を発表した。事実上の〝最終版〟で、ルール違反者への処罰を具体的に記載。金銭的な制裁や国外退去措置などのほか、五輪からの永久追放も選択肢に順守を求める。選手村などで毎日行う検査のプロセスも明記するなど、より詳細な内容となった。 コロナ対策で、大会に参加する関係者の行動規則を定めた「プレーブック」。検査や行動範囲などが定められ、衛星利用測位システム(GPS)による行動管理、公共交通機関の利用禁止なども規定した「安全・安心な大会運営」の基盤だ。 その順守を求め、第3版では違反への厳罰を明記。金銭制裁、警告、国外退去措置から「大会参加資格の一時的または永久の撤回」や「永久の不適格または除外」まで。メダル剝奪どころか、五輪からの永久追放も選択肢に入った。 「制裁にはそれだけ幅があるということ」と、国際オリンピック委員会(IOC)のデュビ五輪統括部長。「どんな違反がどんな制裁になるかは決まっていない。IOCが設ける懲戒委員会が決める」と説明した。 15日に発表されたのは選手団向け。毎日行う唾液抗原定量検査については競技時間などに合わせて午前9時か午後6時に検体を提出するなど、選手の都合を考慮して具体的な時間を明示した。検体採取は各選手団のコロナ対策責任者が管理するが、不正防止で抜き打ち検査も検討。検査を拒否したり、繁華街に繰り出したりなど違反が認定されれば制裁対象となる。 4月の第2版発行後も、専門家や世界保健機関(WHO)などと意見交換を重ねて修正。国際競技連盟(IF)の要望なども受け入れて補完した〝最終版〟だが、今後も細かい追加や修正を行う可能性があるという。 選手村滞在者の80%以上が入国前にワクチンを接種し、海外メディアの7~8割も接種して来日する見通し。それでも「プレーブックに沿った行動管理に変わりはない」と組織委関係者は話す。ただ、規則はあくまでコロナ対策のため「酒の持ち込みは別の問題。(禁止などは)特に書いていない」とした。(只木信昭)
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