◇世界選手権シリーズ◇WGCワークデイ選手権 最終日(28日)◇ザ・コンセッションGC (フロリダ州)◇7474yd(パー72)
日本ツアー賞金ランキング上位の資格で出場した稲森佑貴は、最後の18ホールで“世界”を体感した。3アンダー28位タイから「78」で通算3オーバー48位タイ。崩したスコアを悔いたのもさることながら、同組のブライソン・デシャンボーのパワーに圧倒された。
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「ブライソンです」――。1番ティ横のパッティンググリーン。先に大きな右手を差し出して、自己紹介してきたのはデシャンボーだった。初対面。2サムのラウンドで、それぞれのキャディの名前も確認。スタート前の和やかな雰囲気は第1打が放たれるなり一変した。
いきなり1Wを猛スピードで振り切る姿に、稲森の顔には思わず笑みが。今大会で初めてパー3を除くホールでラフから2打目を放ち、3パットボギーと出端をくじかれた。
「朝から調子が良くなかった」というショットはキレがなく、3番(パー5)の1Wでの飛距離は288yd。すると目の前で375ydドライブを見せつけられた。さらに驚かされたのが続く4番。241yd設定の長いパー3で握った番手は自身の5Wに対して、相手は6I。アゲンストの風が吹いたこの日、他の組を見ても、ここでウッドやハイブリッドを握ったのは稲森だけではない。「感覚がおかしくなりそう」というのも無理はなかった。
前日、組み合わせが決まる前から、インターネットのリーダーボードでこの世界屈指の飛ばし屋の順位とスコアを気にし、同伴を「早い段階で実現した」と楽しみにしていたという。デシャンボーはその想像の「全てを超えてきた」
インパクトの衝撃に「ボールがかわいそうなくらい。破裂するんじゃ…。ドライバーもウェッジみたいに軽々振っている。(自分は)もっと体力つけないと…」と苦笑い。「アームロックのパットも毎ホール安定していた。真似はできないが、ひとつ参考としてはアリなのかなと」。ショートゲームの技術にも目を奪われた。
「自分のゴルフが全然できなかった。飲み込まれた」のが悔しい。フェアウェイキープ失敗は2日目、3日目と同じ2ホールだけだったが、数字で表現されないショットの不調を感じていた。最終日はパッティングも振るわなかった。「(前日までのプレーを)きょうで台無しにした。なんでこうなったのか、修正したい」。4月の国内ツアー再開が待ち遠しい。ただの72ホールにとどまらない分の刺激があったはずだ。(フロリダ州ブラデントン/桂川洋一)
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