大阪国際女子マラソンは31日午後0時10分にスタートする。大会は今回が40回目の節目。新型コロナウイルス感染対策の一環で、長居公園(大阪市東住吉区)の周回コースでの開催になるが、東京五輪代表の一山麻緒(ワコール)と前田穂南(天満屋)を中心にした高速レースが予想される。これまでも大阪を舞台に好記録が多く生まれてきた。40年の歴史とともに、高速レースが展開された大会を振り返る。
記憶に新しいのが、東京五輪代表の最後の1枠を決める「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ」の指定レースとして行われた、昨年の第39回大会だ。松田瑞生(ダイハツ)が日本歴代6位(当時)となる2時間21分47秒で、2大会ぶり2度目の優勝を果たした。力強い走りで日本陸上競技連盟の設定タイム(2時間22分22秒)を上回る好記録をたたき出し、松田は「大阪を選んで、ほんまによかった」と笑顔を見せた。
松田の優勝タイムは、大会史上では3番目の記録。上位の2つはともに、2003年の第22回大会で生まれた。
優勝した野口みずき(グローバリー)が日本歴代2位(当時)となる2時間21分18秒、終盤に粘りを見せた2位の千葉真子(豊田自動織機)が27秒差の2時間21分45秒。30キロを過ぎ、野口と、初マラソンの坂本直子(天満屋)の一騎打ちとなったレースは、再三スパートを仕掛けた野口が38キロ過ぎに坂本を振り切った。
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