【ニューヨーク29日(日本時間30日)】大リーグ、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM(53)がオンライン会見に応じ田中将大投手(32)との再契約が実現しなかった経緯について言及した。
同GMはオフシーズンに入った早い段階から右腕の代理人ケーシー・クロース氏と接触していたというが交渉は進展しなかった模様で「田中1人の年俸で2選手獲得が良い戦略だと判断した」と説明した。
ヤンキースは今オフ、けがの影響で2019年からほとんど登板していない、ベテラン右腕クルーバーとトレードでタイロンを獲得。2先発の合計年俸は1325万ドル(約13億9000万円)で同GMは「リスクは伴うが価値がある」と田中の残留を断念し2選手補強に転換する道を選んだ。
また17年のアストロズによるサイン盗みについても触れ「不正行為がなければ、田中はきっとワールドシリーズのマウンドで投球できただろう。田中が日本に戻るとわかり思ったのはその点だった。あの一連が田中から(WS制覇)の機会を奪った可能性もある」と語った。
「田中には感謝したい。彼はすばらしいヤンキース、チームメイト。契約に合ったパフォーマンスをしてくれチームのために全てを出し闘ってくれた。大きな損失ではあるが、日本での幸運を祈っている」と右腕への思いを語った同GM。田中の22年ヤンキース復帰について問われると「ドアは閉まっていない」と話した。
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