【ワシントン=船越翔】米製薬大手ファイザーは19日、同社が開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、氷点下15~同25度での2週間の冷凍保管を認めるよう米食品医薬品局(FDA)に申請したと発表した。米国内では氷点下60~同80度の管理が必要だが、承認されれば薬局などの一般的な冷凍庫で保管できるようになるため、接種の拡大に弾みがつきそうだ。
ファイザー製のワクチンは専用の超低温冷凍庫やドライアイスを使って保管し、解凍後は5日間以内に使用する必要がある。米国内では医療関係者が取り扱いを誤り、ワクチンが廃棄された事例も報告されている。
発表によると、ファイザーは氷点下15度~同25度で保管した場合のワクチンの安全性などのデータをFDAに示したとしている。各国の規制当局にも数週間以内に同じデータを提出するという。同社のアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は声明で「我々はワクチンがより柔軟な条件下で出荷・保管できるように努めている」と強調した。
申請が承認されても、2週間を超える長期間の保管には、引き続き氷点下60~同80度の超低温保管が必要となる。
バイデン米大統領は19日、ミシガン州にあるファイザーのワクチン製造工場を視察した。バイデン氏は視察後に記者団に「米国のワクチンの接種回数は1日あたり170万回に上り、目標を超えるペースだ」と語った。バイデン政権は発足100日間で1億回のワクチン接種を目指している。
からの記事と詳細 ( ファイザー製のワクチン、一般冷凍庫での保管許可をFDAに申請…接種拡大に弾み - 読売新聞 )
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