戦前、千葉市で軍隊の気球を格納していた建物が老朽化のため解体されましたが、千葉市は市民団体の要望を受けてこの建物の一部を保存することを決めました。
戦前、千葉市稲毛区には砲弾の着弾点の観測などを任務とする国内唯一の「気球連隊」が置かれ、当時、気球を保管する格納庫が建設されました。
空襲の被害を免れ、戦後は民間の倉庫として使われていましたが、老朽化などから去年の末に解体されました。
しかし、軍都だった千葉市の歴史を伝える貴重な建物だとして市民団体からの要望を受け、千葉市は一部を保存することを決めたということです。
格納庫は鉄骨で三角形を作り、それを屋根まで積み重ねていく当時としては画期的な工法でできており、市は、それが伝わるように鉄骨の一部をおよそ3メートル四方に切り出して市内にある千葉公園の一画に保存し公開することを検討しているということです。
現在、市立郷土博物館では気球連隊の歴史などを紹介する展示会が開かれ、鉄骨の実物や保存される部分のミニチュアなどが展示されています。
保存活動に取り組んできた「千葉市近現代を知る会」の市原徹代表は「千葉市には昭和の時代の記録が少なく、軍の貴重な遺産が壊されることに危機感を抱いていました。当時の技術が大変、先端的だったことをぜひ知ってほしいです」と話していました。
からの記事と詳細 ( 解体された「気球連隊」格納庫 要望受け一部保存へ 千葉市|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB )
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