
初回の搬出は、育成牛を含め乳牛30頭を飼養する酪農家の男性(68)が、自宅近くの農地で10年7カ月保管してきた牧草と稲わら19・8トン。このうち、稲わら約6トンは基準値をいまだ超えている。
防じんマスクをした作業員らが、牧草が入ったフレコンバッグ3袋(計1・3トン)をショベルカーでつり上げてトラックに載せた。
男性は「10年前のように、また牧草や飼料用トウモロコシが植えられる」と喜んだ。一方で「環境省職員の『1年後には片付けるから』の言葉を信じたが、諦めていた。後継ぎの息子には背負わせたくないと思っていた」と振り返る。
今回の搬出は環境省の事業。関東地方環境事務所の日下部浩保全統括官は「10年以上保管してきた農家に申し訳ない。国が技術と費用で支援し、農家の負担軽減に向けた協議を他市町とも進めたい」と述べた。
農家分の搬出は、基準値以上のものを保管する農家を優先し、22年12月末に完了する見込み。搬出分の8割は基準値以下で、ごみ処理施設に搬入後、指定を解除し一般ごみと混ぜて焼却する。
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