IBM Storage FlashSystemの各シリーズはいずれも、オンプレミスシステムとクラウドサービスを併用するハイブリッドクラウドで利用可能だ。データの階層化と移行、レプリケーション、スナップショット用にクラウドサービスを使うことができる。
フラッシュストレージアレイ「IBM Storage DS8000」がターゲットにするのは、メインフレーム「IBM zSystems」、サーバ「IBM Power」を使用するユーザーだ。具体的には、「DS8910F model 993」「DS8910F model 994」「DS8950F model 996」「DS8950F model 998」などがある。
IBM Storage DS8000は、IBMが99.99999%の可用性を保証する。ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)対策として完全なデータ暗号化と、改変不可のコピーを安全な領域に瞬時で作成する機能「Safeguarded Copy」の他、自動階層化、災害復旧機能も提供する。ハイブリッドクラウドでも利用でき、IBM製サーバおよびメインフレームが搭載するOSとの連携性、コンテナと接続するためのインタフェースであるCSI(コンテナストレージインタフェース)も備える。
「IBM Storage Scale」は、IBMのスケールアウトストレージ(容量や処理速度を必要に応じて拡張できるストレージ)だ。ハードウェアアプライアンスノード「Storage Scale System 3500」をベースとして、数十TBから数YB(ヨタバイト)まで拡張できる。
East Japan Project「NARUCO Kokeshi Light(鳴子こけしライト)」 15,400円(税込)
「建築家の隈研吾氏が中心となり立ち上げられた東北復興支援プロジェクト『East Japan Project(EJP)』によるデザイン。この『鳴子こけしライト』は、一つひとつが、宮城県鳴子温泉のこけし職人の持つろくろ引きの技術によって作られている伝統工芸品です。頭の部分をくるっとひねるとライトが点灯します。抽象的なこけしの形がインテリアとして置くにもちょうどよく、リビングや玄関などにあえて置いておきたくなるLEDライトです」
DOD 「ジミニータンク」 4,400円(税込)
「災害時には飲み水だけではなく、トイレや食器洗いなど、さまざまな場面で生活用水が必要になります。水はありすぎて困るものではありません。しかしながら、場所をとるため保管場所に困るモノ。アウトドア用のタンクならシックな色合いのモノも多く、インテリア性をそこないません。また、下部に蛇口がついているので、古い水を蛇口から出し、上部から新しい水を入れ替えやすい設計です」
4.必要最低限の充電に便利なスタイリッシュなバッテリー
BAREBONES 「Power Bank new 10000mAh」 10,560円(税込)
「部屋に置いてあってもスタイリッシュなバッテリー。スマートフォンなど、どうしても充電したいものを充電するのに適した容量です。キャリーハンドルがついているので持ち運びもスムーズです。また、懐中電灯もついているすぐれもの。付属のUSB-Cケーブルで充電する仕様。黒と白の2色展開があり、部屋のインテリアに合わせて選ぶことができます」
日用品、家電、文具、グッズ、手みやげ、贈りものなど、あらゆる“モノ”にまつわるセレクトやコラムの執筆、商品企画などを手がける。グッドデザインかつ実用的なアイテム選びが得意。雑誌『&Premium』にて連載中。著書に『DAILY GIFT BOOK気持ちが伝わる贈りものアイデア』 (文藝春秋)がある。 Instagram
セキュリティ対策では、IBMのメインフレームの「z/OS」環境に対する不正侵入を振る舞い検知で監視、警告する「Cyber Intrusion Detection for z Systems」(zCID)に対応したほか、I/Oパターンでランサムウェアなどの異常を検知する機能を搭載する。米国連邦政府の認定製品リストへの対応と、TLS バージョン1.3やイグニッションキーのサポートも図った。米国立標準技術研究所(NIST)対応プロセスで、ストレージアレイの使用停止の前に全データを消去するデータサニタイザーも備える。
ハイブリッドクラウド/マルチクラウドの仕組みを採用していても、IaaS(Infrastructure as a Service)などに構築したクラウド環境がサイロ化してしまっているケースが多いとデル・テクノロジーズの平原一雄氏(Customer Centric Cloud and Containers アジア・パシフィック&ジャパン アドバイザリーシステムズエンジニア)は語る。
クラウドをただ利用するだけでは、オンプレミスと同様にストレージがサイロ化してしまい、非効率な状態になってしまう可能性が高い。この課題を解決するため、デル・テクノロジーズが提案するのがDell APEX Block Storageだ。Dell APEX Block Storageは、2023年10月現在、Amazon Web Services(AWS)とMicrosoft Azure向けに提供されている。
エンタープライズストレージの価値をクラウドへ
デル・テクノロジーズは、もともとオンプレミス向けの製品やサービスを得意としていたが、近年ではクラウドの良さを取り入れた製品やサービスにも力を入れており、Dell APEXとしてポートフォリオを拡充している。オンプレミスのストレージをクラウドのように使えるDell APEX Data Storage Services、クラウドのアプリケーション実行環境をオンプレミスに容易に延長するDell APEX Cloud Platformなどがある。Dell APEX Storage for Public Cloudはデル・テクノロジーズの高度なストレージソフトウェアの技術や機能を、パブリッククラウド上に展開できる製品群で「パブリッククラウドメインのユーザーにデル・テクノロジーズの価値を提供する」という。
2023年10月現在、Dell APEX Storage for Public Cloudは3つの製品で構成されている。ブロックストレージを実現するDell APEX Block StorageとファイルストレージDell APEX File Storage、そしてデータ保護ストレージDell APEX Protection Storageだ。
「デル・テクノロジーズは汎用(はんよう)性の高いIAサーバを得意とするメーカーだが、そうしたハードウェアで稼働しているストレージについては、さまざまな差別化機能をソフトウェアベースで提供している。つまりサーバだけでなく、ソフトウェア技術にも秀でているメーカーだ。オンプレミスで培ったソフトウェア技術をパブリッククラウドでも使えるようにして価値を提供するGround to Cloudの取り組みを推進しており、Dell APEX Storage for Public Cloudもその一環だ。パブリッククラウド上でデル・テクノロジーズのエンタープライズストレージ機能を提供することで、クラウドのデータ管理における課題を解決する」(平原氏)
システムごとにサイロ化されたクラウドストレージを統合、性能アップ&コストダウンに貢献
Dell APEX Storage for Public Cloudはその名の通り、パブリッククラウドを対象としている。ここでは、AWS環境向けのDell APEX Block Storage for AWSを例に説明する。
「Dell APEX Block Storage for AWSはコストメリットと性能を両立できる。デル・テクノロジーズの試算によれば、高性能なEBSボリュームタイプio2を多用したケースでは、約500TBのストレージ利用で、月額コストを65%抑えながら、高いIOPS(Input/Output Per Second)を実現した。また、スタンダードなEBSボリュームタイプgp3が使われているケースでは、容量効率が50%より低くなったところからコスト優位性が発揮された。約500TBの容量を133TBのEBSで構成(シンプロビジョニングは約4対1の比率)した場合、コストを39%抑えながら、IOPSは5倍も高い効果を得られた」(平原氏)
Dell APEX Block Storage for AWSは冗長性も優れている。Fault Setアーキテクチャというデータセンターのラック障害対策機能をAZ(アベイラビリティーゾーン)に適用することで、マルチAZ対応、つまりAZをまたがるストレージクラスタも構成可能だ。ストレージクラスタ内のインスタンスや単一AZに障害が発生してもストレージアクセスを継続、同一リージョン内での可用性、耐障害性を維持できる。また、非同期レプリケーションによって、データモビリティやデータ保護も実現している。リージョン間だけでなく、オンプレミスとクラウド、クラウドとクラウド間でのデータレプリケーションも可能だ。
「Dell APEX Block Storage for AWSは、高性能、高信頼性を持った非常に強力なストレージ環境を構築できるため、ミッションクリティカルなデータベースや基幹系システムのクラウド移行に適している。米国では複数の企業が大規模なデータベースの移行でDell APEX Block Storage for AWSを使い、性能不足やコスト肥大というハードルを乗り越えて、クラウド化に成功している」(平原氏)