日本大学アメリカンフットボール部の薬物事件をめぐり、林理事長が沢田副学長に辞任を求めていたことについて、日大はJNNの取材に対し、「沢田副学長自身で判断するよう検討を促したことはあるが、それ以上のものではない」とコメントしました。
日大アメフト部の薬物事件をめぐっては、これまでに部員2人が逮捕されていて、大学側が今年7月、寮で調査を行った際に見つかった植物片を沢田康広副学長が大学本部で保管していたことが分かっています。
関係者によりますと、林真理子理事長は先月4日、沢田副学長と面会し、植物片を保管したことについて、「警察に聴取されると助成金が交付されない恐れがある」などと伝え、沢田副学長に辞任するよう求めていたことが分かりました。
沢田副学長は「合理的な理由はない」などと辞任を拒んだということです。
沢田副学長側はJNNの取材に、「手続きも経ずに第三者委員会の結論が出る前に辞任させようとしたことが納得できない」とコメントしています。
一方、日大はJNNの取材に対し、「これまで沢田副学長の進退について林理事長や執行部は、沢田副学長ご自身でご判断いただくよう検討を促したことはあるものの、それ以上のものではありません」とコメントしました。
また、「非公開を前提とした話し合いが外部に漏洩されたことは誠に遺憾」とし、「前提となった事実関係について近々、提出される第三者委員会の報告書で明らかになる」としています。
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