東京五輪の陸上は7日、札幌市内の周回コースで午前6時から女子マラソンが行われ、一山麻緒(24)(ワコール)が2時間30分13秒で日本勢最高の8位に入った。この種目で4大会連続でメダルを逃したが、野口みずきが金メダルに輝いた2004年アテネ大会で土佐礼子が5位、坂本直子が7位に入って以来の入賞を果たした。優勝はペレス・ジェプチルチル(ケニア)で2時間27分20秒。16秒差の2位に世界記録保持者のブリジット・コスゲイ(ケニア)。3位がモリー・セイデル(米国)。スタートは気温上昇による選手の健康を考慮して、1時間繰り上げられた。
鈴木亜由子(29)(日本郵政グループ)は2時間33分14秒で19位、前田穂南(25)(天満屋)は2時間35分28秒で33位だった。
【経過】
スタート直後、前田が先頭で引っ張る。1キロは3分39秒前後で通過。鈴木は大集団の前方、一山も集団の中にいる。4キロ過ぎには前田は集団に吸収され、ケニア勢らが引っ張る。
5キロ、先頭は18分2秒で通過。日本勢3人も集団の中で走る。
集団は横に長くなったり、縦に広がったりしながら進む。
10キロ、先頭が36分16秒で通過。前田、一山は集団の前方に、鈴木は後方で落ち着いて走る。
12・5キロ、だいぶ集団が長くなってきた。
14キロ過ぎ、一山、前田は先頭集団の前方を走る。鈴木は少し後ろの位置。
15キロ、先頭が53分47秒で通過。集団内の前田、一山、そしてやや遅れて鈴木も通過。
17キロ手前で前田が前に出る。後方では、歩いているエチオピア選手も。
19キロ手前、やや後方にいた鈴木が先頭集団にぴたりと着ける。
20キロを、先頭が1時間11分27秒で通過。一山が先頭集団につける。前田は先頭から9秒遅れだったが、ペースが上がらないのか、その後、鈴木に抜かれる。
中間点で前田は先頭から24秒遅れとなっている。
先頭集団は12人。一山もその中にしっかりついている。
25キロを、一山を含む先頭集団が1時間28分51秒で通過。前田は遅れ、先頭からの差は1分に広がった。
25キロ通過後、先頭集団から米国とバーレーンの選手が遅れ、先頭集団は10人に。一山もしっかり着いている。
29キロ過ぎ、先頭集団から2019年世界選手権優勝のルース・チェプンゲティッチ(ケニア)が遅れ始めた。
30キロを、9人となった先頭集団が1時間46分04秒で通過。一山も力走。直後にナミビアの選手が脱落、先頭集団は8人に。前田は先頭から2分25秒遅れで通過。
チェプンゲティッチは歩き始めた。
33キロ付近でドイツ選手が遅れる。さらに一山も離れ始める。
35キロ、5人による先頭集団が2時間2分58秒で通過。一山は27秒差の8番手。
36キロ過ぎ、先頭集団からバーレーンの選手が脱落。先頭はブリジット・コスゲイ(ケニア)、ペレス・ジェプチルチル(ケニア)、ロナチェムタイ・サルピーター(イスラエル)、モリー・セイデル(米国)の4人に。
38キロ過ぎ、サルピーターが歩き始めた。セイデルも遅れており、ケニア勢2人の一騎打ちの様相に。
40キロ、ケニアの2人が2時間19分59秒で通過。
ペレス・ジェプチルチル(ケニア)が2時間27分20秒で優勝した。一山は8位入賞。
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気象庁などは札幌市が含まれる石狩・空知・後志地方に熱中症警戒アラートを出し、札幌市の最高気温は33度と予測している。地域気象観測システム(アメダス)によると、同市の午前8時現在の気温は28・7度。
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この種目では、有森裕子が1992年バルセロナ大会で「銀」、96年アトランタ大会「銅」、そして、2000年シドニー大会で高橋尚子が「金」、04年アテネ大会で野口みずきが「金」という輝かしい歴史があるが、ここ3大会連続で入賞者も出ていない。
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