東京五輪陸上男子400メートルリレー決勝が2021年8月6日に国立競技場で行われ、日本代表は痛恨のバトンミスで途中棄権となった。
日本代表は第1走者の多田修平(住友電工、25)から第2走者・山県亮太(セイコー、29)へバトンが渡らず棄権。第3走者・桐生祥秀(日本生命、25)、アンカー小池祐貴(住友電工、26)にバトンをつなぐことが出来なった。
松岡氏「ベストを尽くした中でのリレーだった」
競技の模様はテレビ朝日系で生中継され、レース直後に同局の五輪キャスターを務める松岡修造氏(53)が4選手にインタビュー行った。
競技場内のインタビュースペースで待ち構えた松岡氏は、まず第1走者の多田にレース終了後の率直な気持ちを聞くと、多田は「攻めた結果ではありますが、本当に申し訳ないのと悔しい思いです」と声を絞り出すように答えた。
この言葉に対して松岡氏は「申し訳ないという言葉はたぶん誰も聞きたくないんだろうなと。なぜならベストを尽くした中でのリレーだったと思う」と多田を気遣い、第2走者の山県にマイクを向けた。
山県は「結果が出なかったということは、本当に色々な人の思いを背負ってこの場に立っているのも事実なのですごく残念」としながらも「金メダルを目指してやってきたことは胸を張ってそう言えるので、決勝までのレースも一人ひとりがチーム全体が万全の準備をしてきたのは間違ってなかったですし、その結果がこれだったのでしっかり受け止めたいです」と前を向いた。
桐生「誰も悪くないですし、逆に言うと...」
そして松岡氏は、この種目に絞っていた桐生へのインタビューでは感情の高ぶりを隠さず「桐生さんはいろんな思いがあると思う」と声を震わせた。
トラックではメダルを獲得した各国選手が沸き、桐生はこみ上げてくるものを抑えきれず「後ろ(トラックで喜ぶ選手)が羨ましいです」と涙し、「攻めてこういう結果になったのは誰も悪くないですし、逆に言うと予選でもっと僕が速く走っていれば多田、山県さんに心の余裕があれば違っていた」と自身を責めた。
アンカーとしてバトンを受けることが出来なかった小池は「結果は悔しいけど、本当に悔しいですけどもう一回ここに戻ってきたい」と最後の言葉に力を込めた。
4選手のインタビューを終えた松岡氏は「本当に聞いていても辛い。みんな攻めた。攻めた中でこれがスポーツですね」と選手らを労い、「メダルがかかっただけに期待度も高かったわけですよ。それだけ彼らの思いを感じましたし、なにかこう前向きな形でつながっていくと感じました」と締めくくった。
からの記事と詳細 ( 五輪棄権のリレー侍に「これがスポーツ」 桐生祥秀を涙させた、松岡修造の「情熱」インタビュー - J-CASTニュース )
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