2022年後半から「SSD」や「メモリ」の市場に異変が目立ち、業績好調なベンダーは見当たらなくなった。各社は事業の立て直しに躍起になり、人員削減や合併の話も浮上している。その中身とは。
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メモリベンダーMicron Technologyの2022年9〜11月期の売上高は、40億8500万ドルで前年同期比約47%減となり、1億9500万ドルの純損失を計上した。同社は自主退職と解雇を合わせて10%の人員削減をすると同時に、2023年の賞与カットを発表した。
Micron TechnologyのCEO、サンジャイ・メロトラ氏は、決算報告で「DRAM(Dynamic Random Access Memory)とNAND型フラッシュメモリの事業は、共に過去13年間で最も深刻なレベルだ」と説明した。
市場の状況については「需要と供給のバランスが崩れている」とメロトラ氏は話す。その動向を受けてMicron Technologyは、DRAMとNAND型フラッシュメモリ用のウェハー(半導体製品の基板材料)投入量の20%削減に乗り出した。それに加えて2023年、2024年は製品の供給量を大幅に抑制する見込みだ。
キオクシアの2022年10月〜12月期の業績は、846億円の赤字に転落。その一方で、キオクシアと同業のWestern Digitalの両社が、合併に向けた協議を進めているとの話が浮上している。両社はコメントを控えているが、Western Digitalに出資している投資ファンドElliott Investment Managementは2022年5月、Western DigitalにSSD事業とHDD事業を分割する提案をしている。
Samsung ElectronicsやWestern Digital、SK hynixの業績は、第2回「『SSD』と『フラッシュメモリ』に大異変? “売れない”市場に嘆くベンダー」で触れた通り。NAND型フラッシュメモリやSSD関連ベンダーの業績は、需要と供給のバランスが崩れた影響を受けて、軒並み悪化している。
第4回は、SSDとNAND型フラッシュメモリ市場の歯車が狂い始めた背景を追う。
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