【メルボルン共同】オーストラリアの博物館などで80年以上前から研究目的で保管されていたアイヌ民族の遺骨計4体が6日、メルボルンで日本の関係者に返還された。返還後、北海道アイヌ協会の大川勝理事長は記者団に「研究材料として国外に持ち出され、(遺骨は)さぞ寂しい思いをしたのではないか。日本の地に持ち帰って慰霊をしたい」と語った。
戦前に研究目的で収集されたアイヌの遺骨を返還する動きが近年、国内外で進んでいる。2017年にはドイツからの遺骨返還が実現した。
遺骨は1911年から36年にかけて、アイヌ研究で知られる解剖・人類学者で東京帝大医科大の教授を務めた小金井良精らが寄贈したもの。
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