Monday, August 9, 2021

「皆勤校」米子東 鳥取の進学校が開幕ゲームで狙う偉業 夏の甲子園 - 毎日新聞 - 毎日新聞

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鳥取大会で優勝し、応援団の方に駆け出す米子東ナイン=鳥取県米子市のどらやきドラマチックパーク米子市民球場で2021年7月28日午後1時7分、野原寛史撮影 拡大
鳥取大会で優勝し、応援団の方に駆け出す米子東ナイン=鳥取県米子市のどらやきドラマチックパーク米子市民球場で2021年7月28日午後1時7分、野原寛史撮影

 第103回全国高校野球選手権大会は10日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。開幕試合で日大山形と対戦する米子東(鳥取)は、春のセンバツを含めて史上初となる大正、昭和、平成、令和での4元号勝利が懸かる。紙本庸由監督(40)は「伝統があって自分たちは今、野球ができている。つないでいくという意味では令和の勝利を目指したい」と意気込む。

 今大会の出場校では米子東のほか、北海(南北海道)、松商学園(長野)、静岡、高松商(香川)の計5校が過去の3元号で勝利を挙げている。令和最初の甲子園となった2019年夏には米子東、静岡、高松商、広島商が、今春のセンバツでは北海が挑んだが、いずれも初戦で敗退した。なかでも米子東は1915(大正4)年から始まった全国選手権の第1回大会から中止を除いて毎年、地方大会に出場する、全国に15校しかない皆勤校でもある。

第32回選抜大会準決勝で秋田商を破って決勝進出を決め喜ぶ米子東の選手たち=阪神甲子園球場で1960年4月7日 拡大
第32回選抜大会準決勝で秋田商を破って決勝進出を決め喜ぶ米子東の選手たち=阪神甲子園球場で1960年4月7日

 米東(べいとう)の呼び名で知られる米子東は鳥取県有数の進学校。1900(明治33)年創部の野球部は、米子中時代の大正14年の25年夏に初出場勝利を挙げた。昭和初勝利は39(昭和14)年で、平成では96(平成8)年のセンバツで白星をつかんだ。

 その後、長く低迷したが、2013年8月にOBの紙本監督の就任を機に着実に力をつけている。紙本監督は、動作解析の専門家の意見も踏まえて米大リーグの「フライボール革命」のようにアッパー気味にスイングさせるなど科学的な根拠に基づいて指導。チームは19年センバツに23年ぶりの復活出場を果たした。

 一方で幼少時から「米東野球」に憧れていた指揮官は伝統も重んじている。「第1回大会からの皆勤校であることやユニホームなどの伝統を誇りに思う。折々で選手に伝えるようにしている」と、継承に取り組む。

 60年センバツで準優勝した伝統のユニホームは、鮮やかな若草色の文字が特徴的だ。「勝者をたたえ敗者をいたわる清らかな心を持ち、清流に躍る若アユのごとくはつらつとあれ」という意味が込められている。

 2年ぶりの夏の甲子園。歴史の針が再び動き出す開幕試合に臨む主将の長尾泰成は「甲子園でまず1勝して、応援をしてくださる皆様とともに1回でも多く校歌を歌いたい」と意気込む。若アユのように躍動し、4元号勝利とともに35年ぶりの夏勝利という新たな歴史を刻めるか。【安田光高、野原寛史】

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