Tuesday, September 21, 2021

恩田さん直伝、大きな新聞の保管術 - 読売新聞

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「恩田くん、ちょっと手伝ってほしいんだけど、いいかな」

 東京オリンピック報道の応援から戻り、久しぶりにオンライン部に顔を出したある日、僕は神谷ねーさんから声をかけられた。

 おや、珍しい。読売新聞オンライン(YOL)のPRを行う読売新聞本紙の特集紙面の企画・制作などを担当している神谷ねーさんは、部内でも一、二位を争う“デキる”人。やたらと人を巻き込みたがる藤岡パイセンや国枝さんと違って、「人にやってもらうより、自分でやった方が早いから」という理由で、人に頼み事をすることは滅多にない。

 何事かとデスクに向かうと、そこには大量の新聞が山積みされていた。

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「うわ、なんですかこれ」
「東京オリンピックとパラリンピックの金メダル号外。今度、YOLの会員100人にお届けします、って企画があるんだよね」
「へ~。全金メダル号外をセットにしてですか?」
「そう。全部で40枚」
「それはスゴイ! 激レアですね。号外なんて、社内にいてもそうそう手に入れられるものじゃないし、全部コンプリートするなんて絶対無理ですよね」
「でしょ? 会員の人にはメチャクチャ喜んでもらえると思うの」
「で、何をすれば……?」

 おもむろに新聞の山に手をかけた神谷ねーさん。新聞を少しずつ小さな束に分けながら言った。

「ちゃんと人数分あるか数えて」
「なるほど……というか、40×100=4000枚!?」
「大丈夫。半分は私がやるから」
「!!」

 東京オリンピック、パラリンピックの金メダル号外セットの申し込み受け付けが8日から始まった。抽選で100名様に全40種の号外セットが届くという、スポーツファンには嬉しい企画だ。
 今回の仕事は、それぞれの号外がきちんと100部ずつあるか数えるというシンプルなもの。大きなシワや破れがないかも同時に確認。紙だから多少の折り目はあるが、駅前などで配られているものより、ずっと状態は良い。

「それにしても……。これ、どうやって保管するんだろうね」

 部数を数えながら、ふと神谷ねーさんが呟いた。
 印刷部数が限られるだけに、新聞記者でさえ、そこまで手にすることのない実物の号外。しかも、東京オリンピック・パラリンピックの全金メダル号外が1セットになっているなんて、ワクワクする。「なるべく綺麗な状態で保管したい」と思う方も多いだろう。とはいえ新聞紙は薄くて柔らかい。水にも弱ければ、すぐに折れるし、光でも劣化してしまう。「いつまでも綺麗な状態で……」というのは、なかなか難しいと思う。

「あくまで個人的にですけれど、額縁がオススメですよ」
「額縁?」
「クリアファイルに入れておくのもいいんですけれど、ただ保管してるだけになっちゃうこと多いじゃないですか。だから記念号外の中でもお気に入りのものは額縁に入れるのがいいと思います。この号外だったら……、確かA2サイズでピッタリだったはず。通販でも買えるはずですよ」
「へ~。恩田くん、やったことあるんだ?」
「もちろんですとも。特にお気に入りのものは、紫外線対策の加工がされた額縁を買って家に飾ったりしています」

飾れるのは、紙の新聞だからこそ

 シンプルだが、新聞の保管は額縁が一番いいと僕は思っている。
 号外ももちろんだが、アイドルやゲームなどを扱った、ファンにとっては“永久保存版”の新聞広告も最近は多い。その紙面を綺麗に保管し、いつまでも楽しむために、A2サイズの額縁は欠かせないアイテムだ。インテリアの一部にもなるし、時々中身を入れ替えれば、部屋の雰囲気もガラッと変わる。

「あと最近は、額縁の専門店さんが新聞広告専門の額縁を作ってくれるサービスをやったりしています。新聞を送れば裏が透けない処理をしたうえで、額に入って送られてくる、という」
「そんな分野があるの……?」
「自分で額縁を買って飾るより、綺麗に仕上がるそうですよ」

 新聞紙は薄いため裏面の文字や写真が透けたり、折り目がついたりすることがある。額縁の専門店に送ればしっかり「裏打ち」をしてくれるため、表面を美しく鑑賞できるようになるそうだ。
 僕はそこまではやったことはないが、裏打ちが施された新聞は見たことがある。2020年にスマホゲーム「Fate Grand Order」が47都道府県で広告を展開した際に、友人がその広告を裏打ち加工して、ワンルームのアパートにでかでかと飾っていた。折り目もなく、まるで絵画のように美しかった。

「せっかく手に入れた貴重な号外は、なるべく綺麗に保管したいじゃないですか。自分で額縁を買ってもいいですし、専門のサービスで綺麗にしてもらってもいいですしね。『新聞 裏打ち』とか『新聞 保管 額縁』とかで検索してもらったら、色々と出てきます」
「その号外に選手のサインとか書いてもらったら家宝だね」
「うーん、ファンにはたまらない……」

 金メダル号外が手に入ったら、お気に入りの紙面を額縁に入れて飾ってみてはいかがだろう。普段目にしている新聞も、額縁に入れて壁に飾ると立派な芸術品になる。自宅がパッと明るくなるし、新聞もいつまでも綺麗に保管できるしと、嬉しいことばかり。号外に限らず、自分が好きな広告紙面や新聞紙面なども額縁に入れればなお美しい。
 ニュースを読むのはデジタルでもできるが、壁に飾ることができるのは紙だからこそ。読売新聞オンラインを運営する立場ではあるが、やっぱり特別なものは形あるものとして、手元に置いておきたい。

「で、恩田くんの家には何が飾ってあるの?」
「……賃貸なので、壁に穴を開けられないんですよね。額縁は立てかけてます」
「そういう事情もあるのね……」

 まぁ、額縁があっても、壁に飾れないこともある。
 事情が許せば、東京2020の感動の記録、ぜひきれいに飾ってほしい。応募はこちらから!

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