中国による日本からの水産物の輸入停止を受けて、道が開いた会議に出席した水産事業者からは措置の長期化が懸念されるとして水産物の冷凍保管にかかる経費の補助や、新たな輸出ルートの開拓を求める声が相次ぎました。
４日道庁で行われた会議には、北海道や札幌市、それに水産物の加工や流通団体の関係者など、およそ２０人が出席しました。
会議ではことし７月に道内の港から中国に輸出された水産物の総額は４１億円あまりで前の年から３割減少し、中でも主力を占めるホタテは３５％ほど落ち込んだことが報告されました。
そして、水産事業者からは措置の長期化が懸念されるとした上で、▼輸出できないままの水産物が増えているため冷凍保管にかかる経費を補助してほしいという要望や、▼中国以外の国や地域への新たな輸出ルートを開拓する必要があるといった意見が相次いだということです。
道は政府の支援策などを踏まえながらアメリカや東南アジアに向けた輸出支援のほか、国内での消費を促進するためのＰＲの強化などを検討することにしています。
【水産加工事業者の団体「早急に支援を」】
北海道水産物加工協同組合連合会によりますと加盟する業者からは加工用のホタテを仕入れたものの輸出できない状況が続いているため、従業員の賃金などを支払うには資金を借りる必要があるといった相談が複数寄せられているということです。
道の会議に出席した斉藤貢専務理事は、「会議ではホタテの小売価格が２割ほど下がっているという話もあった。これから秋サケの時期にも入ってくるので、輸出の先行きが不透明な中、長期的な支援も必要だが、すでに起きている現状に対する適切な支援も早急におこなってほしい」と話していました。
からの記事と詳細 ( 中国輸入停止 水産事業者“冷凍保管の補助補助”など求める｜NHK ... - nhk.or.jp )
https://ift.tt/fpBJvUm
0 Comments:
Post a Comment