ワインには単一とブレンドがあり、ワイン大国フランスのボルドーは赤も白も複数のぶどうをブレンドしています。
赤はカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、マルベック、プティ・ヴェルド。白はセミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデルから2種以上をブレンドし、複雑味があり、余韻も長く楽しめる点が魅力。
シャトー(自社畑でぶどうの栽培から瓶詰めまでを行う生産者)ごとに特徴があり、同じボルドーでも個性が際立つワインが豊富です。
赤ワインの王道とも言えるボルドーはどっしりとしたフルボディが多く、澱ができやすいためボトルのデザインは“いかり肩”。一般的なワインセラーはこのボルドーボトルを基準に収納本数を表記しています。
ワインにとって温度差は劣化の原因に。ワインセラーや温度変化の少ない場所で12〜18℃に保つ必要があります。
ただし、ボルドーの赤はコクや力強さを表す「ボディ」によっておいしい温度が異なり、ボトルの裏ラベルにある表記を確認することもワインをベストな状態で味わうためのポイントとなります。
【ボディ別飲み頃温度】
・フルボディ
おすすめ温度:16〜18℃
強めのタンニン、芳醇で熟成すると渋みがまろやかに変化する重厚なタイプ。香りが立ちやすいやや高めの温度がベスト。
・ミディアムボディ
おすすめの温度:14〜16℃
渋みが少なく、重厚感のバランスも抜群。ワイン生産者の熟成庫に近い温度が料理にも合わせやすく適温。
・ライトボディ
おすすめの温度:12〜14℃
口当たりが軽くアルコール度数が低いタイプは、フルーティな香りや酸味を楽しむためにもやや低めの温度が目安。
味わいや価格帯が広く、試しやすいワインが豊富なボルドーはお得なセット売りで購入する方も多いはず。ただ、どんな料理に合わせようか迷ってしまうことも。
ワインと料理を合わせるときに意識したいのは
・コクのある料理にはコクのあるワイン
・温かい料理には濃厚なフルボディ
・ハーブなど共有の香りを持った料理とワイン
など、味覚や触覚を合わせると相乗効果で更においしくいただけます。
実は日本の家庭料理とも合わせやすく、飲みごたえのあるボルドーの赤ワインには、その力強さに負けないすき焼きや煮付けなど、コクのある料理。白ワインの主要品種であるソーヴィニヨン・ブランのハーブのような香りには淡白な魚料理や、白和えなどの豆腐料理、苦味もある山菜料理とのペアリングもおすすめです。
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