巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜さん(46)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=が28日、本紙とニッポン放送の合同インタビューにリモートで応じた。セ・リーグで議論されているDH制導入のメリットを語った上で、今後はアマチュアを含めた現場の選手やファン、OBらさまざまな意見を聞くべきだとの考えを明かした。(取材構成・山田結軌)
ニューヨークに滞在中の松井さんが、柔和な表情でパソコンの画面越しに現れた。
「新型コロナウイルスの影響でニューヨーク、世界中と大変な世の中ですけれど、元気に過ごしています」
野球界の気になる話題は、セ・リーグのDH制導入案。巨人が14日のセ理事会で来季の暫定導入を提案したが他球団の賛同を得られず、見送られた。松井さんは自身の経験を踏まえ、DH制のメリット、デメリットを口にした。
「個人的にはDHがあったおかげで選手寿命が延びました。それは間違いないです。そういう意味ではDH制のあるア・リーグに移籍(巨人から2003年にヤンキース)してよかったです。守備が下手な選手がたまにいますけど、そういう選手の生きる道になりますよね」
理事会では見送られたが、その後に巨人・山口オーナーはDH制について「開幕から2カ月限定」「1度だけ先発投手に指名代打を送れる」などの限定プランを披露。コロナ禍による選手の負担軽減が狙いだとした。DH制導入については来年1月19日のセ理事会などで議論される可能性がある。
「投手の意見は、人それぞれでしょうね。野手としてはDHがあったほうがいい。最近言われているように、セとパの差がDH制によって生まれているのかは、僕には分かりません」
松井さんは巨人時代、DH制がないセ・リーグで10年間プレー。メジャー時代は2012年にレイズで引退するまで、DH制のあるア・リーグで10年間を過ごした。DHでの成績は、通算493試合の出場で打率・266、76本塁打、302打点だった。
「どちらの野球も経験しました。だからこそ両方の良さを経験しています。仮にみんなが、DHのある、なしでレベルの差が生まれる原因だという意見なら、そろえたほうがいい。DHのある野球の方が強くなるというのであればです」
今季の日本シリーズはソフトバンクが4連覇を達成。交流戦は2005年の開始から昨年までの15年間でパ・リーグが14度勝ち越している。
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