Thursday, December 31, 2020

瀬古利彦氏が箱根駅伝を予想 本命青学大に挑む明大 - 箱根駅伝 - ニッカンスポーツ

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日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(64)が第97回東京箱根間往復大学駅伝(2、3日)を占った。選手層の分厚い青学大の連覇を予想。世界を目指すランナーには積極果敢な走りを求めた。

自ら記者にたすきを必死の表情で渡す日本陸連の瀬古マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(撮影・浅見桂子)
自ら記者にたすきを必死の表情で渡す日本陸連の瀬古マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(撮影・浅見桂子)

総合優勝の予想となると、青学大が頭1つ抜けている。選手層が他とは違う。エース級の力を持つ選手が多い。後半も強いから、おのおのが必要以上に焦らず、心の余裕がある。原監督は箱根の勝ち方も分かっている。全日本は4位だったけど、負けた方が油断しないから、逆に好材料だ。

青学大を倒せそうな可能性が一番高いのは明大かな。“大砲”はいないけど、山は登りも下りも力がある。前半を遅れず、選手起用がはまればチャンスは十分。早大は往路で首位争いをできる。山登りが不安だけど…。明大と早大は勝てたらラッキーぐらいで、気負わない方が結果が出そうだし、その方がライバル校も怖いよ。

駒大は田沢でライバル校を引き離すことが必要。それでチームが勢いづけば、久々の栄冠も見えてくる。黄金世代が卒業した東海大は力をつけてきたけど、復路が未知数。「5強」以外では、順大は1万メートルの記録を見ても、戦力が整っていると思うよ。

前回大会で2区の区間記録を塗り替えた相沢晃(東洋大→旭化成)が東京五輪の1万メートル代表に決まった。今回も世界を目標にしているランナーには、学生レベルの中でけん制せず、どんどん攻める姿を見たい。そういう心意気の選手が増えれば、相乗効果でレベルは上がる。世界は近づく。東京五輪はもちろん、その先にはパリ五輪が待っているのだから、そこを本気で目指して欲しい。

夏には東京五輪がやってくる。今はコロナで、スポーツってどうなの? という否定的な風潮もあるけれど、やはりスポーツはいい、五輪を見たいと、少しでも多くの人に思ってもらえる箱根になるといいね。

第97回東京箱根間往復大学駅伝 出場チーム
第97回東京箱根間往復大学駅伝 出場チーム
第97回東京箱根間往復大学駅伝 出場チーム
第97回東京箱根間往復大学駅伝 出場チーム
第97回東京箱根間往復大学駅伝 出場チーム
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第97回東京箱根間往復大学駅伝 出場チーム
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