そこで今回は黒ずんでしまった銀食器をきれいにする方法や、きれいにした銀食器をできるだけ長く保つ保管方法を紹介していきます。銀食器をお持ちのかたはぜひ参考にしてください。
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■銀食器が変色しやすいのはなぜ?
実は銀食器は引き出しや戸棚に長期間入れているだけで黒ずんでしまいます。銀食器のお手入れ方法や保管方法を紹介する前に、なぜ銀食器が変色してしまうかを知っていきましょう。・空気に触れることで変色する
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銀食器は空気に長期間触れることで黒く変色することがあります。錆び?と不安になるかもしれませんが、錆びたわけではありません。これは硫化と言って、空気に含まれる硫黄と銀が科学反応を起こして黒ずむ現象です。
「シルバーのアクセサリーをつけて硫黄の温泉に入ったら、アクセサリーが黒ずんでしまった!」という体験をしたことはありませんか?こちらも同様の現象です。
・時間の経過とともに自然に変色する
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銀食器の変色は専用の道具を使わない限り、気をつけていても防止することはなかなか難しいです。その理由として、銀食器の大敵である空気が挙げられます。空気はもちろんどこにでもあり、引き出しや戸棚に銀食器を保管しているだけでは空気に触れることは避けられません。
さらにその引き出しや戸棚を開閉する度に大量の空気に触れてしまうのです。先に述べたように銀は長期間空気に触れ続けると硫化が進み変色してしまう性質を持っていて、これが黒ずみの原因とされています。
・黒ずみは水・洗剤で洗っても落ちない
銀食器が黒ずんでしまったらまず洗うことを考えるかもしれませんが、黒ずみは水洗いや食器用洗剤を使っての洗浄でも落とすことができません。銀食器の黒ずみを落とすには、銀の性質に合った正しい洗い方を知る必要です。後ほど詳しく紹介するので、銀食器の黒ずみに困っているかたはぜひ参考にしてください。
■銀食器は日頃のお手入れが大切!
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銀食器をきれいに保つためのポイントは「使用したらすぐに洗うこと」です。使用したものを放置していると、銀食器に付着している食材の成分によってくすみや黒ずみの原因になります。玉ねぎや卵やマヨネーズなどは硫黄含有食品なので、特に注意する必要があります。
それでは具体的に銀食器のお手入れ方法を紹介していきましょう。
・用意するもの
用意するものはとてもシンプルで、どのご家庭にもある3点のみです。
- スポンジ(やわらかめが最適)
- 食器用洗剤
- 拭き上げ用の布巾
・洗い方
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先述したように銀食器の洗い方のポイントの1つは「使用後にすぐ洗うこと」です。汚れは放置せずにすぐに洗いましょう。洗い方はとても簡単です。
- 使用直後の銀食器をぬるま湯ですすぐ。
すぐにスポンジで洗うのではなく、まずはぬるま湯ですすぎます。これは塩などの細かい物質が付いていることに気付かずこすってしまい、銀食器を傷つけるのを防ぐためです。もしも汚れがこびりついていてぬるま湯ですすぐだけでは落ちないのであれば、ぬるま湯に食器用洗剤を少量加えて銀食器を少しの間浸してからスポンジで洗っていきましょう。 - スポンジを使って洗う。
ぬるま湯ですすいだら、食器用洗剤をつけたスポンジで洗っていきます。この際のポイントは「とにかく優しく洗うこと」です。汚れが落ちないからと言って強い力でこすると、銀食器に傷をつけてしまうので注意しましょう。
・すすぎ方
すすぐ際はぬるま湯でも水でもどちらでも構いません。すすぎ方のポイントは「洗剤が残らないようにしっかりとすすぐこと」です。洗剤が残っていると銀食器の腐食の原因になるので、しっかりとすすぎましょう。
・拭き上げ方
拭き上げが不十分だとせっかくきれいに洗ったにも関わらず、水滴のあとがついてしまいます。拭き上げ用のやわらかい布巾で傷がつかないように優しく、しっかりと拭き上げてくださいね。
■銀食器の日頃のお手入れのポイント
銀食器のお手入れ方法について紹介してきましたが、おすすめできないお手入れ方法もありますので、ぜひご自分のやり方と比べてみてください。もし銀食器をこれから紹介する方法で洗っているかたは、見直すことをおすすめします。・漂白剤やクレンザーは使わない
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頑固な汚れが付着しているときに使ってしまいがちな漂白剤やクレンザー。銀食器に漂白剤を使うと、銀食器特有のツヤが失われてしまったりシミがつく可能性があります。
また、銀食器をクレンザーで磨くと傷がついてしまいます。銀食器に落ちにくい汚れが付いていたとしても、漂白剤やクレンザーを使用するのはおすすめできません。
・食洗機はなるべく避ける
食洗機をお持ちのご家庭も多いかと思いますが、銀食器を洗う際に食洗機を使用するのは避けていただきたいです。理由は3つあります。
1つ目は使用する洗剤です。食洗機には食洗機専用の洗剤があり、その成分が銀食器のシミの原因になる可能性があります。そして2つ目は傷がつきやすくなることです。食洗機で食器を洗うと食器同士がぶつかりあい、傷がついてしまいます。そして最後の3つ目は化学反応です。銀はステンレス製の食器とくっついたまま洗ってしまうと化学反応で変色してしまう恐れがあります。
銀食器を洗う際には食洗機は避け、手洗いで優しく洗うことをおすすめします。
・歯磨き粉の使用はおすすめできない
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「銀製品は歯磨き粉で磨くときれいになる」と聞いたことはありませんか?確かに歯磨き粉の成分で銀製品の黒ずみが落ちることもありますが、歯磨き粉によっては強い研磨効果によって銀製品のツヤがなくなりくすみの原因になることがあります。
また、塩の粒が入っている歯磨き粉を使用すると銀製品に傷をつけてしまいます。
どの家庭にもあり試すのが手軽な歯磨き粉ではありますが、銀食器専門店などもおすすめしていないところが多いので、使用するのは避けたほうが良いでしょう。
■銀食器の黒ずみを取るお手入れ方法
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銀食器はとても繊細で毎日のお手入れをしていても黒ずみを防げない場合もあります。しかし黒ずみができてしまったからと言ってあきらめることはありません。それでは黒ずみをきれいに取る方法を紹介していきます。
これから紹介する方法を知っていれば銀食器だけではなく、銀のアクセサリーなどもきれいにできるのでぜひ参考にしてくだいね!
・アルミ箔と塩で煮る
まずはどのご家庭にもあるもので銀食器をきれいにする方法を紹介していきます。
《用意するもの》
鍋
アルミ箔
水
塩
- 鍋に銀食器が浸るほどの水を入れて沸騰させる。
- 1に大さじ1~2の塩とアルミ箔を入れる。
- 2に銀食器を入れる。
- 約5分煮る。
- 銀食器を取り出し、すすいでからしっかりと拭き上げる。
・重曹を使う
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銀食器を重曹できれいにするお手入れ方法は、アルミ箔と塩で煮る方法ととても似ています。しかしこちらの方法は銀食器だけではなく茶渋や水垢などを落とすこともできるので、湯呑やマグカップなど汚れが気になるものを一緒にお手入れするのもおすすめです!
《用意するもの》
プラスチックの底のある容器
アルミ箔
熱湯
重曹
- プラスチックの容器の底にアルミ箔を敷き、銀食器を重ならないように並べる。
- 銀食器が浸るぐらいの熱湯を入れる。
- 重曹を熱湯1リットルにつき約大さじ1入れる。
- 熱湯が冷めるまで放置する。
- 銀食器を取り出し、すすいでからしっかりと拭き上げる。
・市販のクリーナーを使う
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市販のシルバークリーナーが手元にあるかたや、きれいにしたい銀食器が少数のかたはこちらの方法がおすすめです。もっとも簡単な方法と言えるでしょう。
《用意するもの》
シルバークリーナー
やわらかいスポンジか布巾
食器用洗剤
- やわらかいスポンジか布巾にシルバークリーナーをつけ、銀食器を優しく磨く。
- 食器用洗剤をつけたスポンジで銀食器を洗い、しっかりとすすぐ。
- しっかりと拭き上げる。
・業者に頼む
上記の方法で試してもきれいにならなかったり、複雑な装飾が施されている場合はプロの業者に頼みましょう。もちろん料金は最も多くかかってしまう方法ですが、お気に入りの銀食器を傷めてしまうのを避けることができますし、新品と見間違えるほどにきれいになりますよ!
■銀食器のお手入れと保管方法
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銀食器をきれいにしたらできるだけ長くその状態を保ちたいですよね。銀食器はどんなにきれいにしても保管方法を疎かにするとすぐに変色したり黒ずんでしまいます。ここからは銀食器の正しい保管方法を紹介していきます。
・専用シートや専用袋を使う
みなさんは銀製品の変色を防ぐ専用シートや専用袋があることをご存じですか?食器だけではなくアクセサリーや楽器にも使えるとても便利なものです。
専用シートは密閉性の高い袋に銀製品と一緒に入れるだけで、銀製品の美しさをキープします。専用袋は袋の内側に特殊なコーティングをしていて、そのコーティングが硫化ガスを吸収して銀製品の変色を防いでくれるそうです。
専用シートも専用袋も1年以上効果が期待できるので、使用頻度の低い銀食器などはこちらを使用するのも良いと思いますよ。
・布やキッチンペーパーで包む
銀製品専用シートや専用袋が手元にない場合には、家にあるもので代用しましょう。保管方法は簡単で、銀食器を布やキッチンペーパーで包み、ジップロックなどの密閉性の高い袋に入れるだけです。
銀食器をできるだけ長い期間変色させないために、袋に入れる際にはしっかりと空気を抜くことが重要です。また、乾燥剤を一緒に入れるとより効果的ですよ。
■銀食器を保管するときのポイント
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どんなに銀食器の保管環境を整えても、保管するときの状態が良くなくては黒ずみや変色を防ぐことはできません。ここからは銀食器を保管するときに気をつけていただきたいポイントを紹介していきます。
・汚れをしっかりと落とし水気を切っておく
まず基本中の基本ですが銀食器を保管するときには、紹介した正しい方法で洗いしっかりと水気を拭き取りましょう。水気が残っていると水滴の跡が残りますし、変色の原因にもなるのでご注意ください。
・直射日光を避ける
実は銀食器は直射日光が原因で黒ずむことがあります。戸棚に閉まっていたとしてもガラス戸ならば直射日光が入ることもあるので、保管する場所には十分注意しましょう。
・できるだけ重ねない
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銀食器は黒ずみや変色が特に目立ちますが、傷つきやすい性質もあります。スプーンやフォークを重ねて収納していると、ぶつかりあって傷がつきやすいです。できるだけ重ねないように収納するか、重ねるならば布巾やキッチンペーパーをはさむのがおすすめです。
・専用の箱や引き出しを決めておく
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こちらの記事の前半でお伝えしましたが、銀食器の黒ずみの原因の1つとして「空気に触れること」が挙げられます。しかし引き出しや戸棚を頻繁に開け閉めしていると、空気に触れる回数が増えてしまいます。銀食器は使う際にだけ開け閉めするような、専用の箱や引き出しを決めましょう。
・使用頻度で保管場所を変える
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銀食器は空気に触れないほうが良いからと言って使用頻度の高いものまでジップロックに厳重に保管し、引き出しや戸棚の奥深くに収納する必要はありません。銀食器は毎日使用していれば黒ずむ可能性は低くなります。それは使用すれば必ず洗い、きれいに拭き上げるからです。
銀食器は使用頻度によって保管場所を変えるのも良いと思いますよ。
■きれいな銀食器で食事を楽しもう
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銀食器はきれいですがとても繊細で、正しい保管方法を知らないと黒く変色してしまいます。紹介した方法を参考にしていただき、できるだけ空気に触れないよう工夫して保管しましょう。
日本人は箸を使用する機会が多いです。そんな箸も、先端に銀を使用しているものだったりしませんか?ご自宅のカトラリーを確かめて、銀製品を寄り分けてみましょう。
ぜひ、きれいな銀食器を食卓に並べて、いつもより少しリッチな気分で食事をお楽しみくださいね!
からの記事と詳細 ( 【銀食器のお手入れ】黒ずみを取る方法や保管のポイントまで徹底解説! - ウーマンエキサイト )
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