Monday, April 26, 2021

井岡一翔、ドーピング検査で禁止薬物検出 代理人「使用一切ない」 - 毎日新聞 - 毎日新聞

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WBOスーパーフライ級タイトルマッチで防衛に成功しベルトを巻く井岡一翔=東京・大田区総合体育館で2020年12月31日、大西岳彦撮影 拡大
WBOスーパーフライ級タイトルマッチで防衛に成功しベルトを巻く井岡一翔=東京・大田区総合体育館で2020年12月31日、大西岳彦撮影

 世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者の井岡一翔(32)=Ambition=が、2020年12月の防衛戦のドーピング検査で禁止薬物が検出されたと日本ボクシングコミッション(JBC)から文書で連絡を受けた。井岡の代理人弁護士が26日、毎日新聞の取材に明らかにした。JBCは近く聴聞会を開く見通し。代理人は「井岡が違法薬物を使用したことは一切ありません」と意図的な摂取を否定している。

 井岡は20年12月31日、自身に並ぶ世界4階級制覇を狙った田中恒成(畑中)に八回TKO勝ちし、2度目の防衛に成功した。

 関係者によると、JBCでは陽性反応を受け、警察署に連絡し、検体を提出したという。代理人によると、井岡は今月上旬に警察から連絡を受けて捜査に応じ、警察から「ドーピング検査において大麻成分が検出された」と聞いたという。代理人は「井岡に心当たりがあるのは、使用していた(大麻草から抽出される成分を含む)CBDオイルから何らかの成分が検出された可能性がある」との認識を示したうえで、JBCの調査に全面的に協力する意向を明らかにした。

 日本選手の世界タイトルマッチでのドーピング違反は、17年12月の国際ボクシング連盟(IBF)スーパーフェザー級王座決定戦で判定勝ちした尾川堅一(帝拳)の例がある。尾川は試合4日前の抜き打ちの尿検査で、筋肉増強効果のあるテストステロンが検出。試合の行われた米ネバダ州アスレチックコミッションは18年4月にその試合を無効試合と決定し、JBCは翌月に尾川に1年間のボクサーライセンス停止処分を下した。

 井岡は堺市出身で、09年4月にプロデビュー。国内男子世界王座最速獲得記録(当時)の7戦目で世界ボクシング評議会(WBC)ミニマム級王座を奪取したのをはじめ、19年6月に日本男子初の世界4階級制覇を達成した。戦績は28戦26勝(15KO)2敗で、世界戦通算17勝は日本男子最多記録。井岡―田中戦はJBCの昨年の年間最高試合に選出されたが、井岡はタトゥーを露出して出場したことで厳重注意処分を受けた。【村社拓信、来住哲司】

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