別路線組の中で気になる馬は…
皐月賞馬エフフォーリアが1枠1番を引いた。Cコース替わりで有利な内枠を引くとは、運も向いてきた感がある。
エピファネイア産駒は距離が延びてさらに良いところがあり、2400mへの延長も歓迎。落ち着いて競馬をすればまず勝ち負けにはなるはずだ。懸念材料があるとしたら位置と展開。ダービーは好位勢より差しタイプのほうが優勢だが、さりとて正攻法のこの馬が内枠から下げる競馬をしたらややこしくなる。いままでと同じ競馬を貫いたほうが悔いは残らないだろう。一方、純粋に馬券の組み立ての話なら、この馬を2、3着に付けて差しタイプのアタマを狙うというのも発想としてはありだ。
他の皐月賞組は評価が難しい。別路線組が売れそうなので、敢えてタイトルホルダーやステラヴェローチェ、アドマイヤハダルを買うというのもひとつの手だろう。個人的には皐月賞の負け組については「前走で展開が向かなかった馬」を買いたいので、ヨーホーレイクやヴィクティファルスに関心がある。ただ確信をもって買えるというほどの自信もない。
別路線組といえばまず青葉賞。ワンダフルタウンはここまで大敗がないし魅力的だが、「皐月賞以外のレースをタイム差無しで勝ってきた馬」は過去20年で見ても[0-1-1-25]。もう少しインパクトのある勝ち方をしてきたかったという面はある。
タイム差なしで勝ってきたといえばシャフリヤールも該当。毎日杯からというパターン自体少ないし判断が難しい。あまり人気になるなら個人的には目をつぶって軽視してしまおうかとも思っている。超スローの共同通信杯でエフフォーリアと上がりタイムが同じ。位置の差を考えると今回逆転するイメージは湧きづらく、買うときもエフフォーリアの2、3着というのが自然のように思う。
京都新聞杯組からは過去に勝ち馬が出ているしレッドジェネシスは0.1秒差とはいえタイム差をつけて勝ってきたが、過去の成功例に比べるとここまでの戦歴はやや物足りない。速い脚を使えないところもネックではある。ただ今回は内枠を引いたのでそれが武器になる可能性はある。3走前に好位からの競馬で負けているが、それを忘れて位置を取りに行ってみるのもよいかもしれない。
牝馬の挑戦が話題になっているサトノレイナスは、差しタイプで速い上がりを使える点が武器。外枠を引いてしまったので重いシルシは打てないが、好走の可能性は十分にある。その外枠も、この馬自身の脚質を考えたらマイナスばかりではない。ルメール騎手がどういう競馬をするのか興味深い。
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