国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」を制した稲見萌寧。2021年はここまで12戦して5勝と圧倒的な強さを見せている稲見のコーチを務める奥嶋誠昭に、強さの秘密を語ってもらった。 稲見萌寧のドライバー連続写真はコチラから
ストローク時の「右腕のポジション」を変えた
2021年の12戦ですでに5勝を挙げ、圧倒的な強さを見せる稲見萌寧。直近の「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」では2日間トータル15アンダー、2位の大里桃子と6打差をつけて優勝を勝ち取った(大会自体は悪天候のため、全36ホールの短縮競技に)。 同大会でのショットの調子は「すごく悪い」とは本人談。それでもスタッツを見てみると、平均飛距離240.25ヤード、フェアウェイキープ率71.4%、パーオン率は83.3%とかなり高水準を誇っているが、稲見を指導し、同大会ではキャディも務めたコーチ・奥嶋誠昭の目から見ても「たしかに調子はあまり良くなかった」という。 「ダフったりトップしてもピン方向に飛んでくれてはいましたが、縦の距離感は結構合っていなかったときがありましたね。本人は『当たんないなぁ。気持ち悪いなぁ』と言いながら苦労していました」(奥嶋) しかしそれを補って余りあるほど、同大会では稲見のパッティングが冴えわたっていた。2日間36ホールで合計パット数は51。初日が24パット、2日も27パット。パーオン率が高いほどパット数は増えるのが一般的なので、83.3%のパーオン率を考えれば驚異的なパット数だ。 奥嶋コーチも「ただただパターが良かった。ちゃんと(ラインを)読めているし、打てています」と語る。 奥嶋コーチによれば、パッティングが劇的に良くなってきたのは、実は最近のこと。「開幕直前くらいのタイミングでパッティングの際の右腕のポジションを変えたんです」と言う。 「以前はわきを締めて、右腕を体にピタッとくっつけるようにストロークしていたんです。しかしそれだとクロスハンドで握る彼女にとっては窮屈になってしまい、上手くストロークできていなかったんです。なので『少し右腕を離してみたら?』という話をして。(右腕の構え方を)変えてからストロークも安定してきました。転がりが良くなったというよりも、自分が思ったところに打ち出せるようになったのでしょう。おそらく『ヤマハレディースオープン葛城』くらいから、自分の思ったように打てる感覚を感じていたと思います」(奥嶋コーチ) より自分のイメージ通りに打ち出せるようになったことで「ラインの読みも鋭くなった」と奥嶋コーチ。 「以前は不得意だったスライスラインも、今では本当にキレイに転がっていて、球足も伸びるようになりました。パッティングの精度が上がったことで、以前なら自信が持てず“厚め”に読んでいたラインも、より薄く見ることができるようになったというのはありますね。実際今大会でもライの読みもほぼ合っていて、『大体これくらい』という感覚が分かっているのだと思います」(奥嶋コーチ) ショットとパットの実力を兼ね備え、ツアーを代表する選手としての風格が身に付いてきた稲見。今シーズンあと何勝重ねることができるのか、要注目だ。
みんなのゴルフダイジェスト編集部
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