青森県は1日、弘前市の新型コロナウイルスワクチン広域接種会場で保管していた米モデルナ製ワクチン6610回分を廃棄すると発表した。ワクチンを保管する冷蔵庫が通電しておらず、冷蔵庫の温度が適正な値を上回っていた。県は廃棄に伴い、今週末に発生する不足分ワクチンについて、追加配分を受けられるよう厚生労働省と協議している。 広域接種実施日の10月31日朝、弘前市会場の弘前第一養護学校高等部にあるワクチンの保管冷蔵庫が、保管の適温の2~8度を上回る11.8度となっていることを県職員が確認した。前日の夕方には正常に作動していたという。安全確保のため、このワクチンの使用を取りやめ、青森市会場(県立保健大学)から代わりのワクチンを取り寄せ、予定より1時間遅れで接種を始めた。 弘前市会場では専用の冷凍庫にワクチンを保管し、必要な数を冷蔵庫で解凍して接種に使っていた。しかし、10月30日早朝に冷凍庫の不具合が発生したため、メーカー側が定めている保管方法に沿って緊急的に冷蔵庫へと移していた。県は専門業者とともに、不具合の原因を調べている。人為的なミスは現時点で確認されていないとしている。 廃棄に伴い、県は現段階で、今月6~7日に使うワクチンが約530回分不足すると見込む。次週13~14日の必要数約5400回分と合わせて、厚労省に追加配分を要請している。 県庁で会見した県健康福祉部の奈須下淳部長は「貴重なワクチンを廃棄することになり、深くおわびする。職員による温度管理をさらに徹底し、ワクチンを確保して接種に影響がないよう対応する」と話した。
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