CBCテレビ
愛知県弥富市の中学校で、3年生の男子生徒が包丁で刺されて死亡した事件で、当初「トラブルは把握していない」と説明していた学校側が、29日改めて会見を開き、逮捕された生徒が2年生の時のアンケートに「いじめがある」と回答していたことを明らかにしました。 愛知県弥富市の中学校で、11月24日、中学3年生の男子生徒が包丁で刺されて死亡し、同じ学年の14歳の男子生徒が殺人容疑で送検されました。 逮捕された男子生徒は、去年秋に行われた生徒会選挙で、役員に立候補した被害者の「応援演説」を頼まれ、「やりたくないことを、なんでもやらされて、うっとうしいと思っていた」という趣旨の供述をしているということです。 学校側は当初、「いじめやトラブルは把握していない」と説明していましたが、教育委員会は29日午後4時から、改めて会見を開きました。 「2月の生活アンケートに、加害生徒が『いじめられたことがある』に丸を打っていたが、学校が市教委に報告していなかった。誠に申し訳ございませんでした」(弥富市教育委員会 奥山巧教育長) 「被害者に『強制的に選挙関係の仕事をやらされた』。学校としては“いじめ事案”として対応した」(2人が通っていた中学校の校長) 市教委に報告しなかった理由について、学校側は「解決していると判断したため」と説明しました。 また、逮捕された男子生徒に対して1年生の時に行ったアンケートが保管されていないことがわかりました。アンケートは原則3年の保管義務がありますが、守られていませんでした。 男子生徒は「11月半ばに事件を思い立った」「複数の悩みがあった」という趣旨の供述をしていて、警察が事件の経緯や動機を慎重に調べています。
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