
ヒヤヒヤ。 これは駒大の大八木弘明監督が、最終区で青山学院大とのデッドヒートを見ていた時の気持ち。 【写真】10人ごぼう抜きの三浦龍司、“やっぱり速い”ヴィンセントを見つめる2人のランナー、ゴールでニコニコ駒大・大八木監督と渋い表情の青学大・原監督など…この記事の写真を見る デコボコ。 こちらは、駒大にわずか8秒及ばず、2位に終わった青学大の原晋監督が、レースをトータルで振り返った時の言葉。 この2校に限らず、レースが理想通りに運ばなかった学校が多かったせいか、レース後の会見では「もっとやれたなあ」と残念そうな表情を浮かべる監督が目立った。たとえば……。 3位の順天堂大・長門俊介監督は、5区で2位に浮上し、「途中、優勝も見えてしまって」と苦笑い。こちらは、予期せぬ期待がしぼんでしまった形。 4位の國學院大の前田康弘監督は、7区、8区で4位まで押し上げたが、「まだまだやれると思う」と、手ごたえを感じながら、前半でもう少し流れていれば、という思いが伝わってきた。 6位の早稲田大、相楽豊監督は5区でトップに立ったものの、6区でブレーキが発生。「前半型のオーダーを組んでいたので、5区で後続と1分離しておきたかったのが本音です」と心情を吐露した。 100パーセントうれしかったのは、10年ぶりにシード権を獲得した中央大の藤原正和監督だけだったか。 「8区の手島(駿)の姿を見ていたら、涙が出てきました」 全日本、箱根ともにしばらくシード権から遠ざかり、辛酸をなめてきた中央大からすれば、どれほど喜ばしかったことか理解できる。 つまり、優勝した駒大、2位の青学大をはじめ、思い通りにレースが運んだ学校はなかったということだ。
「区間順位の足し上げ」は青学大が1位
私がレース後の計算として行うのが、各校の区間順位の足し上げだ。たとえば1区で区間3位、2区で区間5位だったら、総数は8で、平均順位は4。これで、全般的な力を概観することが出来る(カッコ内は区間平均順位で、小数点第2位以下切り捨て)。では、今回の全日本はどんなスコアになっただろうか。 駒澤 42(5.2) 青山学院 40(5) 順天堂 48(6) 國學院 49(6.1) 東京国際 59(7.3) 早稲田 53(6.6) 明治 57(7.1) 中央 63(7.8) ※各校の区間順位の足し上げ(カッコ内は区間平均順位で、小数点第2位以下切り捨て) だいたい足し上げた総数の通りにならぶことが多いのだが、駒大と青学大が逆転し、東京国際大が足し上げでは7位相当だが、実際は5位に入った。 これをどう読むか? 実は、今年は総数が大きく、「戦国駅伝」を裏付ける結果になっている。 現状のコースになってからの数字を見てみると、2019年の東海大は35、2020年の駒大は37だったが、圧巻だったのは2018年の青学大で、わずか20だった(区間賞、区間2位がそれぞれ2、区間3位が3、区間5位が1)。 本当に強いチームは、ほとんどの選手が区間3位で収まり、だいたい20台から30台前半で落ち着く。 しかし、今年は原監督がいうようにデコボコが激しく、優勝の駒大が40を超えた。この数字が示すのは、どの学校にも優勝するチャンスがあったということだ。 総数が大きいということは、区間2ケタのブレーキ区間が出たということになる。4位までの学校は仲良く区間2ケタが2区間。 では、どこで差がついたかというと、「挽回力」である。
からの記事と詳細 ( 青学大関係者「あの時点で、駒大は“ない”と思いました」 箱根駅伝も“駒大vs.青学大”の2強対決が有力だが…不気味な1校の存在(Number Web) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/2ZXfUUy
スポーツ
0 Comments:
Post a Comment