スペックの概要や主な機能は,2020年2月に公開となった情報でも明らかになっているが,今回はマザーボードや筐体の内部構造,ストレージ構成やXbox Series X用の新型ゲームパッドといった情報が明らかになっているのが見どころだ。
SoCとマザーボード
まずはXbox Series Xが搭載するプロセッサとマザーボードについて見ていこう。
Xbox Series Xが,AMDのCPUマイクロアーキテクチャ「Zen 2」と,次世代のGPUアーキテクチャである「RDNA 2」(Radeon DNA 2)を採用することは,すでに公表されていたが,今回,それらCPUやGPUを1パッケージにしたSoC(System-on-a-Chip)や,メモリチップを含む周辺の姿やスペックが明らかとなった。
Zen 2ベースのCPUは,8コア16スレッド対応で,動作クロックは最大3.8GHzで,
一方,CPUに統合されたGPUに関する新情報はあまりない。RDNA 2ベースのGPUが,Microsoftのリアルタイムレイトレーシング技術「DirectX Raytracing」(以下,DXR)に対応することや,最大12 TFLOPSという演算性能を有することはすでに明らかになっていたし,4K解像度で60fpsのゲームプレイや,最大リフレッシュレート120Hz(120fps)表示,新しいレンダリング技術である「Variable Rate Shading」(VRS)に対応することも公表済みである。
ただ,GPU内部の演算ユニットである「Compute Unit」(以下,CU)数が52基で,GPU動作クロックが1.825GHzである点は,筆者の記憶にある限り,初公開の情報ではないだろうか。ちなみに,このCU数は,RDNAベースの現行GPUである「Radeon RX 5700 XT」の40基よりも多い。
なお,SoCの製造プロセスは7nmプロセスで,ダイサイズは360.45mm2とのことだ。
注目すべき点は,むしろSoCにつながるメモリシステムのほうかもしれない。メインメモリには,容量16GBのGDDR6を採用し,基板上には10個のメモリチップが載っている。メモリインタフェースは320bitとのこと。
面白いのはメモリ帯域幅で,総容量16GBのうち,10GB分は560GB/s,6GB分は336GB/sと異なっているのだ。つまり,Xbox Series Xのメモリシステムは,グラフィックスメモリとそれ以外のシステムメモリとで,内部的には分割されているようである。もちろん,メモリ帯域幅の広い10GB分のほうが,グラフィックスメモリであろうことは想像に難くない。
「Xbox Velocity Architecture」は,Xbox Series Xの魂
次世代ゲーム機では,ストレージにHDDよりも桁違いに高速なSSDを採用することで,ユーザーがゲーム機の起動やゲームのロードで待たされることを減らそうとしている。Xbox Series Xも内蔵ストレージとしてPCで一般的なNVM Express接続SSDを採用しており,HDDと比べて大幅な高速化を期待できよう。記憶容量も1TBと,現行の「Xbox One X」と同等の容量を確保している。
さらにXbox Series Xでは,ストレージ拡張用として「Storage Expansion」を備えており,ここに独自のSSD内蔵ストレージ「Expansion Card」を接続してストレージ容量を増やせるという。
画像を見る限り,2.5インチSSDよりひとまわり小さいサイズのカートリッジ型をしており,筐体背面のスロットにはめ込んで使うようだ。
また,USB 3.2対応の外付けHDDにも対応するとあるので,ストレージ面では現世代のゲーム機よりもかなり余裕がありそうである。
Xbox Velocity Architectureは,ハードウェアとソフトウェアの統合によって実現されるゲームデータの読み書きを高速化するシステムであるそうだ。これによりゲーム開発者は,100GBにもおよぶゲームデータへ瞬時にアクセスでき,ゲームに付きもののロード時間を劇的に短縮できるようになるという。
おそらくは,SoCとメモリ,およびストレージの間に介在する高速なキャッシュシステムなのだろうと思われるが,その詳細はまだ明らかになっていない。
遅延を短縮する工夫も多数盛り込む
新情報というわけではないが,Xbox Series Xは,Xbox Velocity Architectureによるゲームデータの高速な読み書きだけでなく,ゲームパッドとゲーム機間の入力や,映像出力にも遅延を短縮する試みを取り入れている。
まずゲームパッドと本体間のワイヤレス接続は,遅延を2msまで短縮。さらに「Dynamic Latency Input」という仕組みも盛り込み,遅延を短縮しているそうだ。
また,Xbox Oneシリーズが対応する「HDMI 2.1」の仕様「Auto Low Latency Mode」(自動低遅延モード)にも引き続き対応しており,同機能に対応するテレビやディスプレイと接続すれば,テレビ内部での映像処理を自動で省略して映像表示までの遅延短縮を期待できるだろう。
Xbox Series X専用ゲームパッドはD-Padがお皿型に
最後に,Xbox Series X用のゲームパッドについても触れておこう。
見た目は,Xbox Oneシリーズ用純正ゲームパッドである「Xbox
それに加えて,「ビュー」ボタンと「メニュー」ボタンの間,やや手前側に新しいボタンが加わっているのも見てとれよう。画面のキャプチャーや動画配信用のボタンのようだ。
また,背面のショルダーボタンやトリガーボタンには,表面に滑り止めの突起が設けられており,トリガーボタンが丸みを帯びた形状になっているのも分かる。グリップ部分も,Xbox
また,Xbox Series Xの新型ゲームパッドは,ゲーム機本体だけでなく,PCやモバイルデバイスともワイヤレス接続可能であり,しかも素早く切り替えられるとのことである。
Xbox Series Xに関しては,北米時間3月18日(日本時間3月19日)の早朝にもオンラインでのイベントが予定されているので,そこでもまた,より詳しい情報が明かされるのではないだろうか。
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March 17, 2020 at 12:15PM
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Microsoft,「Xbox Series X」の詳細を公開。総容量16GBのメモリシステムや拡張可能なストレージなど新情報が明らかに - 4Gamer.net
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