Monday, May 4, 2020

レンズにカビが! 正しいカメラの保管方法とは(衝撃画像あり) - ITmedia

 新型コロナ禍に伴う外出自粛でせっかくのカメラも活躍する機会が激減する今日この頃。1カ月以上カメラを使わない機会なんてそうはないかと思うわけである。

 まあ、どんなときでも使う人も(室内でも近所の散歩でも持って行くと何かしら撮りたくなるしね)、普段はスマホで済ませているからカメラは1カ月に一度くらいしか使わないという人もいるだろうからそこは人それぞれだけど、とりあえず「カメラを1カ月以上使わないねえ」なんてシチュエーションを想定して下さい。

レンズにはカビが生える!

 保管方法が悪いとカビが生える、とよくいわれるけど、実際に生えるのか。カビが生えたレンズを見たことがある人は少ないと思うのでまずは披露したい。

 15年以上前に知人から頂いたもの。カビが生えてるのは聞いていたけどちょっと使ってみたいレンズだったので、ダメ元でもらったのだ。

 メーカーに修理に出してきれいになれば御の字、ではあったのだけど、ダメでした。「レンズとミラーを交換しないとだめだけど、古すぎて部品がもうない」と言われまして。

1980年に発売されたシグマの「600mm F8」。レフレックスレンズと呼ばれる反射望遠鏡と同じ原理で、短くて超望遠を実現できるレンズ
よく見るとカビだらけ。まあこれは極端にひどい例。でもこれを見ると怖ろしくなるでしょう。もちろん普段は厳重に放置してあります

 ちなみに、これで撮った写真がこちら。

当時、ニコンの「D100」で撮影。900mm相当の超望遠になるが、このもやっとした感じはかなり写りに影響が出ているの分かるかと思う

 こういう使えないレンズを持っていてもしょうがないのだけど、面白いので納戸に放置してあったのだ。

 ここまで分かりやすくカビを育てるにはけっこうかかるけど(いや育てなくていいし)、肉眼ではなかなか気づかないし写りにも影響しないけどよく見るとレンズの端っこにカビが顔を……というケースもあるので油断は大敵だ。

こういう保管は避けたい

 カビは湿気を好むわけで、避けるべきは高温多湿な場所。まあ日本の夏はたいていそうなのだけれども、特にまずいのは「カメラバッグに入れっぱなし」。

 カメラを使った後、カメラバッグに入れてそのまま、というのはけっこうありがちなのだが、カメラバッグは湿気がこもりやすいのだ。

こういうケースに入れてファスナーを閉めてクローゼットに放り込んだりするのはおすすめしない

 普段使わない人ほど、カメラは大事にバッグに入れておこう、とやりがちな気がする。

 さらに押し入れやクローゼットにしまうとより危険。湿気がこもりやすいから。

 まだ風通しが良いその辺に放置した方がいい……カビよりはホコリの方が……たぶんましだ。

 とりあえず撮影から帰ったらホコリを払い、汚れがあったらふいて湿気のこもらない場所へ。

困ったら防湿庫

 家屋によって湿気がこもりやすかったり、そうじゃなかったりするので一概にはいえないけど、カメラの使用頻度が低い人や普段は使わないけど大事なレンズを持っている人は保管場所を作りたいもの。

 もっとも安価なのは密閉型のボックス。

 カメラ用とされているものは湿度計が付いていたり除湿剤(乾燥剤)を入れる場所が用意されている。

 何しろ安いのでありがたいが、出し入れが面倒くさい、定期的に乾燥剤(カメラ用のものが発売されている)をチェックして入れ替えねばならないのはデメリット。また、乾燥剤を使う性質上、頻繁に開け閉めするのはおすすめしない。

 普段は使わない機材をしまっておく場所としては安価で良いが、日常的に使うものを入れるには向かないと思っていいかと思う。

ポピュラーな湿度計付きのドライボックス。安いけど単なる箱なので乾燥剤を定期的に入れ替えるべし。湿度計があるのは便利

 どうしようか悩んだら、防湿庫を1つ買うのがいい。まあカメラ専用の除湿機能付き保管庫である。湿度計が付いてるのも良い。

防湿庫の湿度計。一時期このようなデジタル式が増えたけど、最近のモデルは昔ながらのアナログ湿度計のものが多い。アナログの方がいいかな、とは思う

 防湿庫は正面の扉を開けば中身をさっと取り出せるので機材の保管にも普段の運用にも扱いやすいが、価格も1万円レベルから10万円超まで、サイズも25リットルクラスから100リットル超までいっぱいあって悩ましい。

 安いと不安だし、かといって何万円も払う余裕もないよねって感じはある。数十万円のレンズを何本も持ってるなら選択の余地はないけど。

 容量もどのくらいあればいいのか悩むところ。大きめがいいと一般に言われてるけど、大きければ大きいほど場所も取る。持っている機材の量も人によって全然違うので一概には言えない。

 考え方としては3つ。

 1つは、どうせカメラは道具だ、頻繁に使う機材は別に防湿庫とかにいれなくていいや、利用頻度の低い機材や高価なレンズだけちゃんと保管しておけばOKという人。

 ええ、わたしがそうです。しかも、「防湿庫の中にきちんと並べておかないといや」という神経質さはまったく持ち合わせてないので、安い防湿庫に無造作に詰めこんでる。

防湿庫の例。けっこう入る

 普段使う機材はいつでもすぐ手にできるように手元に置いてるので防湿庫にはいちいちしまってない。おすすめはしないけど。

 そんな運用でいいという人は今の機材が入る程度のサイズでOK。

 2つめは、防湿庫を日常のカメラ置き場として使いたいという人。頻繁にカメラを使うわけではなく、カメラ関係の機材は全部1カ所にまとめておきたい、というニーズもある。カメラを使おうと思ったら、防湿庫を開けるとそこに必要なものが全部入ってるという感じ。

 その場合はカメラ本体にレンズに予備バッテリーや充電器やメディアや、人によってはマニュアルまで全部……それはそれで「カメラ関係は全部そこにまとまってる」状態を作れるので便利だ。

 そういう使い方をするなら、少し大きめで中が見やすいものがいい。

 性格的に、きちんと並んでないといや、という人も少し大きめサイズを買っておくのがいいかと思う。

 3つめは、高価なカメラをコレクションしている人。まあそういう人は100L(リットル)クラスの老舗ブランドのハイエンド防湿庫を買えば良いと思う。防湿庫の老舗ブランドは「東洋リビング」と「トーリ・ハン」なのでこのどちらかを選べばいいだろう。

 デカいのを置くと中に余裕がありすぎて「お、もっとカメラを置けるぞ」と次々と購買意欲がわきます。わくかな。わくよね。それはそれで道楽として正しいんじゃないかと思う。

 とりあえず6〜8月はぐぐっと湿度が上がる季節なので防湿庫を導入するなら今がチャンス。

 一番湿度が高い季節なんか、防湿庫の扉をあけたとたんに湿度計の値がどんどん上がってビビりますから。

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