
企業は、何が起こっても業務を継続できるようにする必要がある。そのため何十年にもわたって冗長性を取り入れ、1つのプロバイダーに依存しないようにしてきた。この原則はクラウドにも当てはまる。
マルチクラウドストレージを使うことで、世界中のクラウドの優れた点のみ取り入れ、複数の環境がもたらす機会を活用できる。
マルチクラウドストレージはその名が示す通り、複数のクラウドを使ってデータを保存する方法を指す。この定義を理解するのは簡単だ。だがそこには複雑さも潜んでいる。多数のクラウドにデータを分散させて管理するプロセスを導入しなければならない。
マルチクラウドは、全てをパブリッククラウドにすることも、全てをプライベートクラウドにすることも、その両方を混在させることも可能だ。インフラ、ソフトウェア、データなど、業務のさまざまな分野で異なるクラウドプロバイダーを利用できる。ユーザーは個別のプロバイダーに分散してデータを保存できる。各プロバイダーから個別に得られるメリットもあれば、全てを接続することで得られるメリットもある。
エンドユーザーが関係する場合、データの保存先が問題になってはならない。ユーザーは、それがローカルファイルなのかAmazon Web Services(AWS)の「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)オブジェクトなのか、Microsoftの「Azure Blob Storage」なのかを知る必要はない。認証、シングルサインオン、ポリシー適用、検索などの実行方法を意識する必要があってもならない。
クラウドベースアプリケーションについても同じことが言える。データの保存先が同じパブリッククラウドでも別のパブリッククラウドでもオンプレミスでも、保存先に関係なくデータにアクセスできる必要がある。オンプレミスアプリケーションにも同じ理屈が当てはまる。
AWSがクラウドインフラサービスをリードしているのは疑いようがない。Gartnerによると、AWSは2018年に47%という広大な市場シェアを獲得しているという。ただしMicrosoftとAlibaba Cloudがこのリードを徐々に詰めている。
「Microsoft Azure」は、リスクを嫌ってクラウドの導入を控えていた企業がクラウドに移行するにつれ、そのシェアを拡大している。HPEやDell EMCなど、従来のハードウェアサプライヤーの多くもサービスを提供している。
マルチクラウドのメリットと落とし穴
マルチクラウドストレージは、企業に多種多様なメリットをもたらす。企業は、さまざまなパブリッククラウドプロバイダーから最善のクラウドサービスを厳選できる。データを移動しやすいため、サプライヤーへのロックインに対する不安も解消できる。
マルチクラウドストレージは、サプライヤーリスクも軽減する可能性がある。あるクラウドプロバイダーで地域規模の障害が発生しても、別のクラウドプロバイダーは稼働し続けている可能性がある。最初のプロバイダーが停止している間も、速度こそ低下するものの顧客は業務を継続できる。
ただし、マルチクラウドストレージを扱う際に企業がよく経験する課題も幾つか存在する。
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