KADOKAWAグループが、ニコニコ動画で使うクラウドストレージを米RSTOR社の「RSTOR」に変更することが12月10日、分かった。現在は米Amazon Web Servicesのクラウドストレージ「Amazon S3 Glacier」とオンプレミスのストレージを併用しており、この体制から運用コストを9割削減できる見込みという。
ニコニコ動画ではストレージにJavaScriptやCSSで制作したコンテンツ、ユーザーのアイコン画像、ログデータなどを保存しており、サイズの小さいデータを億単位で読み込み・書き込みすることが多いという。
RSTOR社の販売代理店を務めるTwoFive(東京都中央区)によると、AWSをはじめとする多くのクラウドストレージサービスでは、データの保存容量に加え、データの転送容量に対しても利用料が発生。ニコニコ動画のように、転送を億単位で行う場合はコストがかさむという。データの読み書きでは利用料が発生しないRSTORを採用することで、データ転送のコストを10分の1に押さえられるとしている。
従来のシステムでは、億単位のデータを処理する際に障害が発生していたが、RSTORを使った実証実験では同規模のデータを正常に処理できたという。2カ月に1回必要だった点検作業も不要になるとしている。
KADOKAWAは今後、グループ各社のファイルサーバのバックアップ用ストレージとしてもRSTORの利用を広げる予定という。
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