Wednesday, December 2, 2020

ソフトバンク残留の長谷川、巨大戦力で真っ向勝負へ - ニッカンスポーツ

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ペイペイドームに訪れたソフトバンク長谷川はチーム残留の気持ちを口にする(撮影・浦田由紀夫)
ペイペイドームに訪れたソフトバンク長谷川はチーム残留の気持ちを口にする(撮影・浦田由紀夫)
  • 日本シリーズソフトバンク対巨人第3戦 6回裏ソフトバンク2死満塁、二ゴロに倒れ、グラウンドをたたいて悔しがる長谷川、左は中島(2020年11月24日撮影)
  • ソフトバンク長谷川勇也(2020年6月12日撮影)

海外フリーエージェント(FA)権の行使を検討していたソフトバンク長谷川勇也外野手(35)が2日、残留を決断した。他球団でのプレーも視野に入れ、日本シリーズ終了後から熟考していたが、FA権を行使せずに来季も鷹のユニホームで戦うことを決めた。この日、福岡市内の球団事務所を訪れ、「福岡が好き」と熱い思いを口にした。

   ◇   ◇   ◇

鷹の打撃職人が決断を下した。来季もソフトバンクで戦う決意を固め、長谷川は球団にもその意思を伝えた。「いろいろ考えて、やっぱり福岡が好きなのかな、という。そこが強かったです」と心中を明かした。チームや福岡の町、ファンへの愛着が後押しとなった。

長谷川は13年に首位打者、最多安打を獲得も、14年オフに右足首を手術して以降は出場数が減少。今季も29試合の出場にとどまっていた。選手として出場機会を求める思い。また、今季から推定年俸8000万円となり、補償のいらないCランクになったこともあり、新天地でのプレーに心が揺れた。「正直、他球団の話を聞いて、チャレンジしてみたいという気持ちもあった。そういうところにやりがいを感じるんじゃないか、とも思いました」。だが最後は長谷川らしく、巨大戦力の中で真っ向勝負する道を選択した。

今季はここ数年悩まされていた足首の状態も良く、万全に近い状態でキャンプイン。5年ぶりに開幕スタメンを勝ち取った。だが、7月に背中の張りで離脱すると、8月には新型コロナウイルスに感染。約1カ月間、グラウンドに立つことすらできず、1軍復帰は9月末までずれ込んだ。終盤は代打の切り札として存在感を示したが、まだまだやれるという悔しさが大きいシーズンになった。「1年1年が勝負」という長谷川の決意を示すように、球団とは新たに単年契約を結びなおす方向だ。

日本シリーズ第3戦。代打で凡退し、地面をたたいて悔しがる姿はチーム内外で話題を呼ぶシーンとなっていた。自身の打撃を追求する姿勢や勝利にこだわる姿は若手への影響も大きい。5年連続日本一を目指すチームにとって、大きな“補強”になった。

▽三笠杉彦取締役GM(長谷川の残留宣言に)「長谷川から残留すると連絡がありました。今年も自分でもしっかりトレーニングしていたし、後輩にも勇気を与えている選手。来年に向けて貴重な選手だし、我々としてもうれしい」

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