高校球界の名将・木内幸男さん(享年89)の告別式が3日、茨城・取手市内で営まれ、教え子たちは涙に暮れた。
2003年夏の甲子園で優勝した常総学院で主将を務めた松林康徳氏(35=常総学院野球部部長)は「中学3年のときに初めて木内さんにお会いして、『身の丈にあった学校に行った方がいい。高校野球は試合に出られるのが一番。常総に来ても球拾いで終わるぞ』と言われました。飾り気のない言葉で覚悟を問われていたんだと思う」と振り返った。その上で「大学でもレギュラーになれなかった一般的な高校球児がいい経験をさせてもらって…」と嗚咽を漏らした。
1984年夏の甲子園でKKコンビを擁するPL学園(大阪)を破って優勝した取手二で主軸を担った下田和彦氏(53)は、「取手二をもう一度甲子園へ」の思いから、9年前に中学硬式野球チーム「取手ファイトクラブ」を立ち上げ現在も監督を務める。「木内さんは手の届かない存在。“神”だと思っている。今は木内さんのように子供たちを理解するために少しでも長く一緒にいるようにしている」と話した。
当時の優勝メンバーである小菅勲氏(54=土浦日大監督)も「甲子園という大舞台でのびのびやらせてもらいましたが、木内さんが一番のびのびしていた。きょうも『しんきくさい顔をせず、明るく見送ってくれ』と言っていると思う。教え子として、指導者として、木内さんのDNAを引き継いでいくことが大事」と天国に誓った。
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