米Cloudianは4日（米国時間）、自社のオブジェクトストレージソフトウェア「Cloudian HyperStore」が、KubernetesとvSphereを統合したVMware Cloud Foundation with VMware Tanzuで利用可能になると発表した。
HyperStoreは、Cloudianが開発・販売しているオブジェクトストレージ。Amazon S3と完全互換のAPIが提供されている。
今回のアップデートでは、このHyperStoreとVMwareプラットフォームの連携が強化された。vSANとサードパーティのストレージを連携させ、Kubernetesに対応させるフレームワーク「vSAN Data Persistence」とHyperStoreを組み合わせると、vSANがサポートするシェアードナッシングアーキテクチャ（vSAN-SNA）、またはオブジェクトストレージのvSAN Direct Configurationを活用して、ストレージの効率を向上させることが可能になる。
またHyperStoreは、VMware vSphereクラスタ上にVMware vCenter UIから直接インストールと導入が可能で、Kubernetes APIを用いて、セルフサービス方式によって動的なプロビジョニングおよびスケーリングを行えるとした。
加えて、vSphereに統合された監視・管理機能により、vSphere環境から離れることなく、データセンター、エッジ環境、クラウド全体でHyperStoreクラスタをシームレスに管理できるとのこと。
なおCloudianでは、こうした仕組みにより、最新のクラウドネイティブワークロードと従来型ワークロードの両方を同じプラットフォームに統合して、インフラストラクチャのサイロ化をなくし、共通のスキルとトレーニングを活用できるとしている。
さらに同社は、VMware Cloud Foundation上のHyperStoreとTanzuの統合により、VMwareの利用企業は、最新のアプリケーション向けに、Amazon S3と高い互換性を持つオブジェクトストレージを利用可能になるだけでなく、これまでオブジェクトストレージではサポートされていなかったユースケースにもVMware HCIを利用できるようになったと説明。具体的なユースケースとして、データ保護、アナリティクス、ビッグデータ、IoT/エッジコンピューティングなどを挙げた。
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