厚生労働省は1日、医療機関の冷凍庫で保管していた新型コロナウイルス用の米製薬大手ファイザー製のワクチン172瓶が保管温度の上昇により、使用できなくなったと発表した。接種5回分の注射器を使用した場合、860回分に相当する。医療機関の所在地は公表していない。
厚労省によると、ワクチンは、セ氏マイナス75度前後の超低温状態での保管が必要。マイナス60度を上回ると、再凍結が困難になり、2~8度の冷蔵庫で保管後、5日以内に使い切る必要がある。
保管温度の上昇が起きた医療機関では、2月27、28日の週末に冷凍庫の温度確認が行われず、今月1日には室温並みの27度まで上昇していた。
ワクチン接種は、2月から医療従事者4万人を対象に、全国100カ所で開始し、全てで同一メーカーの冷凍庫を使用している。厚労省は冷凍庫の故障と医療機関の管理ミスの両面で原因を調べている。(沢田千秋)
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