デル・テクノロジーズ株式会社は22日、ミッドレンジストレージ「Dell EMC PowerStore」シリーズに、低価格モデルの「PowerStore 500」を追加するとともに、同シリーズのストレージソフトウェアを機能強化すると発表した。
デル・テクノロジーズ ストレージプラットフォームソリューション事業本部 執行役員 事業本部長の松田吉史氏は、IDCの調査から、「外付けミッドレンジストレージの国内売上シェアにおいて、デルは2019年、2020年の2年連続で1位となった。この分野により強力な製品と機能を投入することで、さらにシェアを伸ばしていきたい」と述べた。
新モデルのPowerStore 500は、2Uのフォームファクターに最大1.2PBのデータが格納でき、ブロック、ファイル、VVolsなど、さまざまなワークロードをサポートする。1分あたり最大240万のSQLトランザクション処理が可能で、アプライアンスあたり1500台のVDIデスクトップに対応する。
デル・テクノロジーズ ストレージプラットフォームソリューション事業本部 システム本部 ディレクターの森山輝彦氏は、PowerStore 500が「インテリジェントで拡張性のあるソリューションだ」としており、「複数のPowerStore 500をクラスタ化すれば、クラスターあたり最大4.8PBまでの構成が可能なほか、他のPowerStoreモデルと組み合わせたスケールアウトにより、混在クラスターあたりの最大容量は9.8PBになる」と説明する。
PowerStore 500の最小構成での価格は2万8000ドルからとなり、「ミッドレンジストレージの中でもエントリーモデルに近い価格で提供する」と森山氏。Dell Financial Servicesを利用すれば、月額460ドルからの利用も可能だ。受注開始は5月4日からで、6月10日より提供を開始する予定。
ソフトウェアの機能強化でパフォーマンスが最大25%向上
同時発表したPowerStoreストレージソフトウェアのアップデート版「PowerStoreOS 2.0」は、PowerStore 500を含めすべてのモデルに適用される。既存ユーザーは無償でアップグレードでき、無停止にて最新版に更新することが可能だ。
PowerStoreOS 2.0では、パフォーマンスと自動化機能が向上した。森山氏によると、PowerStoreOS 1.0と比較した場合、2.0は混在ワークロードでIOPSが最大25%向上し、書き込み速度は最大65%高速になるという。
また、2.0はNVMe-FC(NVMe over Fibre Channel)に対応し、NVMeがデータセンターにもたらすボトルネックを解消する。ソフトウェアのアップデートのみでNVMe-FCに対応するため、ハードウェアを追加する必要はない。
データ削減機能も高度化し、インテリジェントデータ削減(Intelligent Data Reduction)機能として容量とパフォーマンスを最適化、4:1のデータ削減を保証する。同機能は常時稼働するが、パフォーマンスには影響がないとしている。
また、PowerStoreは永続ストレージとしてSCM(ストレージクラスメモリー)を使用しており、システム内でSCMとNVMeドライブを識別する。そのため、インテル Optane D4800Xドライブを用意すればワークロードレイテンシーが最大15%向上するという。
PowerStoreOS 2.0は、6月10日よりダウンロード可能だ。
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