Wednesday, May 12, 2021

「次の予約いつできるか…」各地の自治体で予約システム障害、米社のデータ保管トラブルで - 読売新聞

superselebbanget.blogspot.com

 米国企業「セールスフォース・ドットコム」がインターネット上で提供するデータ保管サービスなどで12日、システム障害が発生し、サービスを利用する自治体の新型コロナウイルスワクチン予約システムなどに障害が生じた。全国で新規予約ができなくなるなどのトラブルが多発。多くが正午までに復旧したが、自治体や厚生労働省が影響範囲などを調べている。

 同社によると、日本時間の12日朝、ネットを通じてデータ保管やソフトウェア利用などができる「クラウドサービス」で障害が発生したという。サービスは世界中の企業や行政機関で利用されており、国内の自治体が運用する予約システムや、ワクチンの配送・在庫を管理する厚労省のシステムが使えなくなった。

 静岡県磐田市では10日から、85歳以上の高齢者の予約を電話や無料通信アプリ「LINE」で受け付けていたが、予約を入力できなくなった。金沢市も電話やLINEでの予約受け付けを停止した。両市とも12日正午頃までに復旧した。

 東京都目黒区では、75歳以上の高齢者約2000人の集団接種会場で予約の有無が確認できなくなり、予約が取れているとみなして接種を進めた。一時、電話などでの新規予約も受け付けられない状態となった。

 一部会場では、接種後に2回目の予約をしてもらう予定だったが、一部の人は予約できなかった。接種を受けた女性(86)は「次の予約がいつできるかわからない」と不安そうに話した。

 セールスフォースのパーカー・ハリス最高技術責任者は午前11時頃、ツイッターで「サービスはかなり復旧できたが、影響からはまだ抜け出せていない」と明らかにした。

 同社のサービスを巡っては昨年末以降に、利用する国内の自治体や企業の個人情報などが外部から閲覧できる状態だったことが相次いで判明している。内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は、情報の流出リスクが拡大する恐れがあるとして、注意を呼びかけていた。

◆セールスフォース・ドットコム=米サンフランシスコに本社があり、クラウドサービスでは世界的な大手企業。2000年に日本法人を設立し、国内にも情報保管に使うデータセンターを置く。日本法人の21年1月期の売上高は1279億円。

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