Saturday, July 10, 2021

「復興五輪」の象徴だった福島での野球・ソフトボール、無観客に…北海道に続き一転 - 読売新聞

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 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は10日、一度は観客を入れると公表していた福島県での競技を無観客にすると発表した。北海道の競技も無観客となった。

 組織委は9日夕、北海道、宮城、福島、茨城、静岡の5道県は観客を入れて開催すると発表。しかし、同日深夜、北海道の鈴木直道知事が、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が出ている東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県からの観客が抑えられないとして、札幌ドーム(札幌市)で行われるサッカーの無観客開催を表明した。

 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は10日、一度は観客を入れると公表していた福島県での競技を無観客にすると発表した。東日本大震災からの「復興五輪」の象徴として、全競技の先頭を切って21日に始まるソフトボールや、野球の開幕戦も対象になる。

 組織委は9日夕、北海道、宮城、福島、茨城、静岡の5道県は観客を入れて開催すると発表。しかし、同日深夜、北海道がサッカーの無観客開催を表明した。

 福島県の内堀雅雄知事は10日夕、臨時の記者会見を開き、県営あづま球場(福島市)で行う野球とソフトボールの計7試合を無観客で開催すると発表した。感染拡大への懸念や、北海道の無観客開催を理由に挙げた。

 東日本大震災や東京電力福島第一原発事故からの復興を観客にアピールする機会がなくなることについて、内堀知事は「復興の姿や難しい課題を知っていただく貴重な機会が失われて残念だ」と語った。

 組織委は10日未明、観客制限の上限を超えるチケットについて再抽選した結果を公式販売サイトで通知した。福島県の野球とソフトボールの当選者も出たが、自動的にキャンセルされ、代金は大会終了後に払い戻される。

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