琉球王国最後の国王・尚泰王のひ孫に当たる浦添市の川島やす子さん(75)が、自宅で保管していた龍の文様の織物が、王国時代に清国から持ち込まれたものとみられることが14日までに分かった。描かれている龍の爪が5本あり、中国皇帝の身分を示しているほか、清から琉球に贈られた同時代の織物と意匠がほぼ同じという。確認した那覇市歴史博物館の山田葉子学芸員は「中国から織物はたくさん入ってきているが、残っているものが少なく、また龍の模様は数えるほどしかない。中国と琉球の交易の証で大変貴重」と話している。
(学芸部・粟国雄一郎)
織物は縦2メートル、横幅30センチ。光沢のある茶色味を帯びた黄色の絹の織物で、龍や色とりどりの立浪、瑞雲(ずいうん)が描かれている。表側はやや色あせているが、目立った汚れはなく、全体的に状態はいいという。
縦に裁断された跡があり、近代期に入ってから帯に仕立てようとした可能性があるが、折り目などはなく、実際に使われた形跡はみられないという。
また、よく似た意匠で、5本の爪がある龍や立浪、瑞雲が描かれた縦約40センチ、横幅約30センチの端切れもある。
川島さんは1972年、夫の故・由次さん(琉球大学名誉教授)が琉球大学へ赴任するのを機に東京から沖縄に移り住んだ。織物は、移住を前に父の新崎盛敏さん(東京大学名誉教授、元東京県人会会長)から手渡されたもので、以来、自宅のきりだんすで保管してきた。
新崎さんは1986年、県立芸術大学の開学記念品に、清の王朝から尚家に贈られたという織物「蠎緞(ぼうどん)」を同大学に寄贈している。尚泰王の孫に当たる妻の明子さんが、結婚の際に持参したものだったといい、川島さんは父から受け取った今回の織物も明子さんの持参品だったと考えている。
織物は那覇市歴史博物館に寄贈する予定。川島さんは「母が早世したため、直接話を聞いたことはないが、貴重なものであろうということは分かっていた。40年近く大切に保管してきたが、市民、県民の共有の財産になればうれしい」と話している。
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March 15, 2020 at 03:00AM
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大事に保管していた琉球王朝時代の織物 描かれた龍の爪5本 中国皇帝からの贈答品か - 沖縄タイムス
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