
【AFP=時事】男子テニス、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2021)は10日、シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は7-6(10-8)、3-6、7-5でダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)を下し、故障からの1年以上ぶりの復帰戦を勝利で飾った。自身には「非常に爆発力があった」と、試合後には手応えを示した。
昨年膝に2度の手術を受けた39歳のフェデラーは、英国ナンバーワンとの2時間24分に及ぶ激闘を制した後、「結果は全く気にしていなかった」と明かし、「戻ってこられて最高の気分だった。これからたくさんの答えが得られるだろう」と話した。「あす自分がどう感じるか見ものだ」
「厳しい場面で対処できたことに非常に満足している。自分のプレーが乱れ始める感じはなかった」
フェデラーが最後に公式戦を戦ったのは、405日前の昨年1月に行われたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)準決勝で、本人も自分の年齢でけがから復帰するのは珍しいケースだと認めている。
昨年のツアーは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で中断があったが、その間プレーしていなかったフェデラーは試合前のコイントスの際、コロナ禍で導入されているルールをめぐり主審とジョークを交わす場面もあった。
「忘れっぽい」というフェデラーは「タオルを要求したが、(新型ウイルス対策の)ルールで持ってきてもらえなかった」と明かし、「実際以上に長く離れていたんだと感じさせられた」と話した。
試合は激戦を強いられ、第1セットではセットポイントを1本握られた。
フェデラーは「ダン(エヴァンス)は初戦にしてはタフな相手だ。彼とここ数週間一緒に練習していたのはラッキーだった」と語り、「積極的に前に出てネットに詰め、リスクを冒さなくてはいけないこと、それによって体の負担が大きくなることは分かっていた」と振り返った。
対戦したエヴァンスは「彼が離脱していたのは明らかだったが、素晴らしい選手であるゆえんを多く示していた」とたたえた。フェデラーは次戦、準決勝進出を懸けてニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili、ジョージア)と対戦する。
一方、第1シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)も同じく3セットを要しながらも、先日の全豪オープンで4強入りの快進撃を見せたアスラン・カラツェフ(Aslan Karatsev、ロシア)に6-7(5-7)、6-3、6-2で勝利した。
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