フィギュアスケート世界選手権(24日開幕、ストックホルム)で4年ぶり3度目の優勝が懸かる男子の羽生結弦(26=ANA)が22日(日本時間23日)、公式練習に初参加した。出国前の20日に、東日本大震災の余震に見舞われていたことやコーチとの再会など近況を報告。目標は22年北京五輪の「枠取り」を挙げ、男子は4大会連続となる3枠の出場権獲得へ「最大限貢献する」ことを約束した。 羽生の一問一答は以下の通り。
-終盤の4回転ジャンプなど上り調子な印象
羽生 最初は気合が入り過ぎというか、いつもの空回りみたいなものが一瞬あった。そこから自分のことをコントロールしながら、最後はいい感触で終われたかな。
-(世界選手権2連覇中の)ネーサン・チェン(米国)に対する意識は
羽生 率直に彼に対しては、新型コロナ対策とか、考え方とか、すごいものがあるなと。尊敬みたいなものはあるけど、演技に集中する。
-対決という意味では
羽生 結果が出てから考えればいいかな。そんなに今回、結果、結果という感じはない。とにかく無事に、何の不安もなく日本にしっかり帰って。健康な状態で試合を終えられたらいいかな。
-東日本大震災から10年が経過した
羽生 10年だからこそ、ではなく、僕に何ができるんだろうという考えは、もちろんある。(11日を前に)出したコメントがすべてかな。僕自身、アクセル(4回転半)に挑戦したり、苦しい時も大変だった時期もあったけど、それはスケートのこと。復興に関しては、人の命や人生がある。気持ちとしてはソチ(五輪後)の記者会見で言ったことと、あまり変わらないかもしれないけど、僕はスケートをしているだけで直接、皆さんに何かしているわけではない。ただ、プログラムたち、この子たち、この時期のこの子たちを通して、何かのメッセージだったり、心が動くきっかけになってくれればいいな、と思う。
-演技構成は。4回転ジャンプはショートプログラム(SP)がサルコー、トーループの2本。フリーはループ、サルコー、トーループ2本の計3種4本の予定。昨年12月の前戦、羽生 全日本選手権と同じか
とりあえず予定としては変更はない。
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