Friday, January 27, 2023

祭りの華「立て山鉾」解体 酒田JC、保管場所なく本体老朽化 - yamagata-np.jp

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2023/1/28 08:56

解体されることになった立て山鉾=酒田市

 酒田青年会議所(酒田JC、荒生卓真理事長)が作り、酒田市の「酒田まつり」で巡行していた「立て山鉾(やまぼこ)」について、酒田JCは27日、解体することを明らかにした。高さ20メートル以上で、分解しても保管場所が確保できなくなり、本体の老朽化も目立ってきたことが要因。来月下旬にも解体する。

 現在の立て山鉾は、鳥海山の標高2236メートルにちなみ、高さ22.36メートルの山車で、竜やクロマツ、鳥海山が色鮮やかに描かれている。毎年5月に開催される酒田まつりで市内を巡行していた。もともとは酒田まつりの元となった、山王祭りで、1780年代ごろに登場した高い山車が起源とされる。山車は京都祇園祭の山鉾巡行をまねたもので、1906(明治39)年を最後に姿を消した。酒田JCが2008年に約100年ぶりに復活させていた。

 立て山鉾は絵が描かれた外枠と鉄骨の中枠、台車などで構成されている。巡行するのは酒田まつりの年1回で、県の協力を得て、これまでは酒田港そばの県酒田海洋センターの倉庫で保管してきた。

 だが、倉庫が東ふ頭交流施設「SAKATANTO(サカタント)」として整備され、利用できなくなった。民間の倉庫や閉鎖した消防分署などに保管していたが、そこも使えなくなった上、鉄骨の本体もさびなどで老朽化が目立ってきたことから、解体せざるを得なくなった。荒生理事長は「保管場所の問題は5年ほど前から議論されていたが結論が出ず、本体も老朽化してしまい、大変残念だ」と話した。

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