Sunday, March 15, 2020

SATA/SAS接続型SSDではなく、なぜ「NVMeフラッシュ」が選ばれるのか - TechTargetジャパン

 企業の間でHDDから、SATA(Serial ATA)やSAS(Serial Attached SCSI)といったHDDと同様のストレージインタフェースを備えたSSD(ソリッドストレージドライブ)への置き換えが進んでいる。大容量のデータを保存するための記憶デバイスとしてSSDなどのフラッシュストレージの実用性が高まっているためだ。現時点ではHDDの総出荷台数がかろうじてフラッシュストレージを上回っている状況だが、2020年か2021年には逆転すると予測されている。

 SSDをHDDと比べた場合、スループット(実効的なデータ転送速度)とデータ読み書きの速度が高いという大きな利点がある。ただしSSDがHDDのフォームファクター(形状や大きさに関する仕様)とストレージインタフェースの互換性を維持する限り、NAND型フラッシュメモリの潜在能力を最大限発揮することはできない。特にフォームファクターに2.5型のスモールフォームファクター(SFF)、ストレージインタフェースにSATAを採用している場合はそうだ。

 こうした状況は変わりつつある。PCI Express(PCIe)接続のインタフェース規格NVMe(Non-Volatile Memory Express)に準拠した高性能のフラッシュストレージが企業の間で普及し始めているからだ。

 本稿は、企業向けフラッシュストレージのトレンドやNVMe接続デバイスが優勢になる理由などを紹介する。

併せて読みたいお薦め記事

SSDとHDDを比較

フラッシュストレージの基本を理解


SATAの衰退とNVMeの隆盛

 調査会社のStatistaは、2021年に初めてSSDの出荷台数がHDDを上回るだろうと予測する。同じく調査会社のResearch and Marketsによれば、企業向けフラッシュストレージ市場は2018年から2024年にかけて年間17%で成長し、2024年に約250億ドルの売上高に達すると予測している。出荷台数が大幅に伸びる理由は、Alibaba Cloud、Amazon Web Services(AWS)、Google、Microsoftといった大手クラウドベンダーやコロケーション用のデータセンターでの採用が増えていることだ。

 フラッシュストレージが企業向けの市場でHDDと競い合うための最も簡単な方法は、HDDと同じストレージインタフェースを採用することだった。数年前まではSATAやSASをインタフェース規格として採用したSSDが市場の主流だったが、より性能が高いNVMe接続を採用したフラッシュストレージの導入が2017年後半から爆発的に進んだ。2018年半ばにはNVMe接続のフラッシュストレージの出荷容量がSATA接続のSSDを超えた。

NVMeが選ばれる理由

Let's block ads! (Why?)



"ストレージ" - Google ニュース
March 16, 2020 at 03:00AM
https://ift.tt/2w9bSKe

SATA/SAS接続型SSDではなく、なぜ「NVMeフラッシュ」が選ばれるのか - TechTargetジャパン
"ストレージ" - Google ニュース
https://ift.tt/2tqBUHF
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Share:

0 Comments:

Post a Comment