桐箱製造のよしだ(山形市、吉田長芳社長)が桐製の御朱印帳ケースを発売した。御朱印集めブームに乗り、「Traveler’s(トラベラーズ) KIRIBAKO(キリバコ)」シリーズ第1弾。桐の調湿性や防虫・防かび効果、耐久性を生かし、御朱印帳の手軽な持ち運び、見栄えのする保管に最適な逸品になった。
幅広い世代に寺社巡りや御朱印集めがブームになり、御朱印帳を手に全国を訪ね歩く人が増加。普通は巾着袋や布製ケースに入れて持ち歩くが、角がボロボロになる場合がある。そこで、吉田社長は耐久性の高い桐製ケースを「旅の思い出を桐のチカラで永遠に」をテーマに商品化した。
縦入れ、横入れがあり、大サイズ(縦18センチ、横12センチ)が4400円、小サイズ(縦16センチ、横11センチ)が3850円。収納時も御朱印帳の柄が見えるように加工した。滑らかな手触り、独特の光沢が優美さを醸し、重さを感じないほど軽い。
1930(昭和5)年創業の同社は贈答用やサクランボ用の桐箱を製造。販路を広げようとスマートフォン用スピーカー、貴重本ケース「本の正倉院」、パンケースを世に送り出し、話題になった。御朱印帳ケースに関し、吉田社長は「今まで桐箱に縁のない人にも使ってもらい、桐の魅力を感じてほしい」と話した。
商品化には市売上増進支援センターY―biz(ワイビズ)の支援を受けた。同社オンラインストア「ハコナラ」で4月24日から販売し、寺社や百貨店、旅館でも取り扱ってもらえるよう依頼する予定。弁当箱バンドを付ければ落下を防げる。問い合わせは同社023(645)3025。
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