海外から返還される原子力発電所の高レベルの放射性廃棄物を一時保管する青森県に立地する施設について、原子力規制委員会は規制基準に合格したことを示す審査書を取りまとめました。事業者の日本原燃は、必要な工事などを終えてから海外から廃棄物の受け入れを再開する考えです。
青森県六ヶ所村にある「高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター」は、国内の原発で使い終わった核燃料を海外に委託して処理したあとに出る高レベルの放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」を一時保管する施設です。
1995年から運用してきましたが、福島の原発事故のあと運用を中断して新しくできた規制基準に適合しているかどうか審査を受けていました。
この中で日本原燃は、同じ敷地にある使用済み核燃料の再処理工場と同様に、地震の揺れの想定を引き上げるなどの対策を示し、規制委員会は26日の会合で、新しい規制基準に合格したことを示す審査書を全会一致で取りまとめました。
これを受けて日本原燃は、必要な工事などを終えてから中断している海外からの高レベル放射性廃棄物の受け入れを再開する考えです。
高レベル放射性廃棄物は国内で処理して発生したものは、同じ敷地の再処理工場の施設で一時保管されています。
国は、最終的にはこれらの高レベル放射性廃棄物を地下深くにつくる処分場に埋める方針ですが、候補地は決まっておらず、一時保管の状態が続いています。
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August 26, 2020 at 10:40AM
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海外から返還の「核のごみ」保管施設 規制基準に合格 - NHK NEWS WEB
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